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イギリス訪問記(その1)

今回の海外訪問記は、イギリスです。UK・英国と通称される国で、正式にはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国と言います。今回の訪問は2014年9月17日(水)から22日(月)でしたので、話題になりました2014年9月18日(木)に実施された、スコットランド独立住民投票の真最中に訪英したのです。
詳しい解説は省きますが、その昔々に、国力に勝るイングランドはウェールズを1536年に正式に併合して、その後スコットランドを1707年に合併。グレートブリテン王国となり、アイルランドも1801年に合併。その後、アイルランドは、1922年に北部6州が北アイルランドとしてグレートブリテンに残り、残りの26州がアイルランド共和国として独立しました。民族的な主義主張や所属意識が強いのか、北アイルランドでは独立闘争運動があり、過激派で有名なIRA暫定派などは多くの政府からのテロ組織として認定されている組織も産み出しました。民族の違いを強く意識したアイデンティティーの主張と経済的な力をつけたスコットランドが独立したいとしたのが今回のスコットランド独立住民投票だったのですが結果は否決となっています。余談ですがホテル滞在中に見たTV番組の多くは特番で選挙速報を流していました。

GBが(Great Britain)で、イギリスの国際識別番号です。

そんな経緯をもつ国であるイギリスですが、例えば車を登録した国以外で運転する際にジュネーヴ交通条約で規定された、国際識別記号(National Vehicle Identification Plate、Distinguishing sign of vehicles in international traffic)は、GB (Great Britain)で記されており、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドには割り振られてないので、やはりグレートブリテンがイギリスの中心だと考えられます。なによも、英語の母国、Queen's Englishとか、BBC English(英国放送協会が使う英語、British Broadcasting Corporation)始め、世界の共通言語と言っても良いくらいの影響の言語を持つ国なのですから。

今回は、羽田空港の国際線からロンドン・ヒースロー空港(London Heathrow Airport)まで、おおよそ12時間30分程のフライトタイム… (長い!たっぷりと機内で3本ほど映画を見ました)

久々に、JAL便を使用

久々に、JAL便を使用

最近の飛行機は個人モニターが大きい

最近の飛行機は個人モニターが大きい

日本とイギリスの時差はサマータイム実施時で、マイナス8時間です。現地時間の15:20頃にヒースロー空港に到着したのですが、荷物をピックアップして移動開始したのが18時少し前。噂に聞いていた悪名高きヒースローのイミグレ。入出国管理(Immigration Control)で、ものすごく待たされました。2時間以上の長蛇の列が、せまい通路を折返し繰り返し続いて延々と列をなしているのはここが先進国なのか?って思う程の段取りの悪さ。人員が少ない事もあるのでしょうし、エボラ出血熱やテロ対策等でイミグレーションでの聞き取りや入国カードの内容チェックが厳しいのは分かるのですが、長時間のフライトの後に立ちっぱなしなのは本当にシビれました。何より腹立たしいのが、EUパスポートホルダーの入国管理がとても空いている事でした。飛行場利用者の割合を考えて、EUパスポート保持者とその他のパスポート保持者の入国管理窓口を切り替えれば良いのに、担当管の人数は同じ人数と思われる配置。EUパスコントロール窓口の担当者の余裕の表情に比べて、その他のパスポートコントロール窓口の担当者の必至の作業が泣けてくる光景です。改善はされる時が来るのでしょうが、渡英する機会がある方は、入国カードの事前記入と長蛇の列を覚悟して事前にお手洗い等を済ませておくことを強くお勧め致します。

空いている、EUパス専用窓口

空いている、EUパス専用窓口

混雑を極めた、入国審査窓口への列

混雑を極めた、入国審査窓口への列

しかし、さすが先進国。受動喫煙を防ぐ為なのか、空港内には喫煙所が無いのです。愛煙家の皆さまは大変ですが、タバコを嗜まない筆者にとっては良い事でした。入国審査を終えて荷物を受取りようやく無事にイギリスに到着です。しかし今回の目的地はロンドンからチャーターしたタクシーで2時間程かかる、バーミンガム(Birmingham)なのです。バーミンガムと言えば、ロンドンに次ぐ人口の多さの100万人都市で、あのレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)や、ブラック・サバス(Black Sabbath)に、ジューダス・プリースト (Judas Priest)と言ったブリティッシュハードロックに加え、デュラン・デュラン(Duran Duran)のようなニューロマンティック(New Romantic)を輩出したRock音楽が盛んな街でもあります。

高速のSAには、電気自動車用のスタンドが!

高速のSAには、電気自動車用のスタンドが!

ようやくホテルに到着して、バブでビール

ようやくホテルに到着して、バブでビール

そんなバーミンガムのホテルに到着して、我々一行はイギリス視察団の結団式を兼ねてパブで美味しくビールで乾杯致しました。
今回の訪英目的である、『RWM2014』視察の為に、NEC(www .thenec.co.uk)と言うイベントホールを訪ねるためにやって来たのです。RWMとは、Resource Efficiency and Waste Management Solutions で、廃棄物処理・分別回収・リサイクルの各装置・機器に関する産業展示会で、イギリス国内外から約750社が出展参加した展示会で、主催・協賛にESA(Environmental Services Association)、CIWM(Chartered Institution of Wastes Management)等が名を連ねています。

BRYAN ADAMSが、好きだっ!

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RWM2014開催は、ホール4・5と外展示場

RWM2014開催は、ホール4・5と外展示場

バーミンガム国際駅からNECイベントホールに向かう通路には、イベント案内ポスターとウェルカムボードが設置されていて気分が盛り上がります。ホールの入り口で入場者登録をすると専用の来場者IDがプリントアウトされるのですが、入場者登録するPCの言語選択に日本語が無い… 英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、ドイツ語、スェーデン語、イタリア語、ポルトガル語、韓国語、中国語(簡易)はあるのにと、中学生レベル以下の英語読解力でIDを取得する為に一生懸命入力しました。登録は氏名住所やメールアドレスはもちろんな事、誰かに招待されたのか?とか、どの展示ブースを目的に来場したか?とか、商談希望のブースはあるのか無いのか、あるならどの企業であるのか等々、IDを発行してもらうまでに5分程必要になる内容でしたがなんとかクリアーしました。

画像左下がID、会場案内パンフ等

画像左下がID、会場案内パンフ等

このビジターIDには、社名と氏名が記載されていると同時に、二次元QRコードが印刷されており各ブースを訪ねると、QRコード読取機で個人情報を企業が容易に取得できる仕組みがありました。この仕組みにより、名刺交換をする枚数が少なくて済みます。実際に帰国した後でも深く興味を示してブ―スに長く滞在した企業からは、見込み客としてか熱心なオファーメールが送付されてきます。
問題はキレイすぎるBritish Englishの発音で、筆者のヒアリング能力が追いつかない事で、カタコト英語以下でしか交流出来ない筆者とっては、ブースでの説明の理解度が低い事でした。
英語ペラペラになりたいなぁー・・・

イザ会場に入場すると、、、  広いっ!今回の視察目的である、廃車リサイクル機器のメーカーが何処にあるのか会場案内図で調べて展示場内を歩くと、日系企業の出展もチラホラありました。

JFE条鋼さん

JFE条鋼さん

日鉄住金さん

日鉄住金さん

KOBELCOコベルコさん。

KOBELCOコベルコさん。

三菱電機さん

三菱電機さん

メカニカルな機械類やシリンダー機器や重機に架装トラックが大好きな筆者は会場内が遊園地のメリーゴランド状態!機能的に優れた機器はデザインも優れており、見ていても楽しくて仕方がありません。今回の訪問約束しているJMCリサイクリングシステム社とCIS社のブースに辿り着く前にも興味津々なブースが多くて困ります。訪問約束した企業のブースは、廃車を使用済み自動車として“燃料・廃油廃液回収装置”を始め、反転機、ガラス切断機、油圧カッター、タイヤープレス、リフト、フロン類回収機等を含めた総合プラットフォームを製造販売又は輸入販売、小型の破砕機、エンジン抜取機、ホイール抜取機、触媒回収機、プレス機、アリゲーターシャー、金属判別機(レーザータイプ)等々の私たち日本の自動車リサイクラーにとっては欧州の機器は環境に配慮された物が多くて非常に参考になるのです。

会場で見聞きしたブースの全てをご紹介するのは数が多すぎますし、廃車ドットコムのサイトにはライバル企業も多くご閲覧に頂いていますので、肝心な肝の部分は割愛させて頂きますが、なぜ欧州の環境機器メーカーが自動車リサイクル機器を数多く製造開発しているかと言うと、

・環境対応産業構造が深い(歴史が長い、欧州全体が市場)
・市場規模が大きく、代理店を通して欧州のリサイクラーに販売とアフターメンテナスで営業可能となる
・開発に至る思想が、労働者の安全確保と操作性能、行政からの厳しい環境基準がある

等々の理由が考えらえます。対して日本のリサイクラー達は、狭い作業場所でも効率良く作業するスピードが必要とされて、作業員も職人の如く機器を操るので、ガラパゴス的に日本オリジナル製品が多く開発されてきた。さらに、日本近隣の東南アジアの国々の環境対応産業への遅れにより、日本モデルが思うように販売拡大出来ていない事も、日本の環境機器メーカーが日本国内のみに留まっているのも一因でしょう。

以下は、RWM2014で撮影してきた機器等の画像を掲載致します。日本には無い機器や見慣れないデザインが多いので見ているだけでも楽しいですよ!

大型機器が並ぶホール

大型機器が並ぶホール

架装されたVOLVOトラック

架装されたVOLVOトラック

道路清掃車(ロードスイーパー)

道路清掃車(ロードスイーパー)

メルセデス・ベンツ、高床4軸。

メルセデス・ベンツ、高床4軸。

古い感じのデザインがカワイイ

古い感じのデザインがカワイイ

フロントウィンドウの大型化で視野が広い

フロントウィンドウの大型化で視野が広い

ヘッドライトカバーがスパルタンな感じ

ヘッドライトカバーがスパルタンな感じ

日本では珍しい、高床4軸車

日本では珍しい、高床4軸車

移動キャタピラ付き破砕機

移動キャタピラ付き破砕機

DENNISトラック、日本では見かけない

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これは秀逸!移動式の大型リフター(ラジコン付き)

これは秀逸!移動式の大型リフター(ラジコン付き)

煙突マフラーが、ネコみたい

煙突マフラーが、ネコみたい

ロンドン2階建てバスのカフェテリア

ロンドン2階建てバスのカフェテリア

陽気なおっさん(笑)カメラを向けたら答えてくれた

陽気なおっさん(笑)カメラを向けたら答えてくれた

何でもバッサリ裁けそうな刃

何でもバッサリ裁けそうな刃

Laser Metal Analyserを説明中

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お出迎え係の廃品ロボット

お出迎え係の廃品ロボット

アリゲーターシャー(ワニ口型切断機)

アリゲーターシャー(ワニ口型切断機)

オイルキャッチャーと油圧切断機

オイルキャッチャーと油圧切断機

廃ガソリン回収装置の矢じり

廃ガソリン回収装置の矢じり

廃車からの廃液類回収用のステージ

廃車からの廃液類回収用のステージ

RWM2014の広い会場を閉会時間のギリギリまで歩きまわって疲れ果てました。同行者の方々はお目当てのブースを訪問したら、次第にホテルに帰還した方がほとんどでしたが、機械モンヲタクな筆者は興味が尽きる事がありませんでした。
バーミンガム国際駅のコチラ側に展示会場があるとするなら、線路のアチラ側に宿泊ホテルがあるのでホテルに帰るには徒歩10分程かかります。線路があり踏切等で迂回しなくてはなりませんので徒歩ルートが一番良いようです。もちろん駅なのでタクシーもバスも走っています。

ロンドンタクシー(ディーゼル車だった)

ロンドンタクシー(ディーゼル車だった)

駅周辺を走る2階建てのバス

駅周辺を走る2階建てのバス

散々歩いて、ホテルに帰還しましたが、ホテル周辺にはあまり飲食店がありません。ホテルのパブは前日の晩に結団式を執り行ったばかりなので、バーミンガム・ニューストリート駅まで電車に乗って移動して市内視察を兼ねて夕食を求めて移動致しました。メタルの帝王と呼ばれるオジー・オズボーン (Ozzy Osbourne)の出身地でもあるバームンガムは歴史を感じる重厚な雰囲気の建物も多く、訪問した日は珍しく晴れ間も見える天気でしたが曇り空になると、やはりイギリスは曇天の空が似合う感じで如何にもロックな雰囲気です。
そんな中で、RWMの展示会で見た感じの清掃車が街をキレイにしていました。結構なパワーでの清掃ぶりと、前方がガラス張りの利点を生かして隅々まで清掃して、街の美観に一役買っている様子です。さすが欧州は環境先進エリアですね、だからこそ環境機器展が開かれるのでしょう。
そのロードスイーパーの清掃風景はこんな感じ→ https://www.facebook.com/video.php?v=718767951530128

市内繁華街まで20分、500円くらい

市内繁華街まで20分、500円くらい

環境展で観た、道路清掃車

環境展で観た、道路清掃車

緑が多い街並み

緑が多い街並み

進入禁止だったみたい…

進入禁止だったみたい…

古い建物が多い

古い建物が多い

アベノミクス政策で円安になったあおりで物価が高く感じますが、せっかくなので美味しいものが食べたいと考えましたが、結局はPUBでビールを飲んでフィシュ&チップスとなりました。そんなに沢山の飲食をしたつもりでは無かったのですが、1人あたり30ポンド(約5,500円)でしたので、元々の物価が高いようです。イギリスの通貨は、ポンド(£)で、正式にはスターリング・ポンド(pound sterling)と言い、STGとかGBPで略されています。紙幣の表は全てエリザベス女王で裏面には、5ポンドにはエリザベス・フライ(Elizabeth Fry、)、10ポンドにはチャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)、20ポンドにはアダム・スミス(Adam Smith)50ポンドにはジェームズ・ワット(James Watt)とマシュー・ボールトン(Matthew Boulton)が描かれています。ジェームズ・ワット)は、このバームンガム出身で産業革命のキッカケともなった蒸気機関を大幅に改良した人物で、その蒸気機関を使用した紡績工場等の大規模化が、このバーミンガムをイギリス第二の都市に押し上げた要因でもあるとの話を、同行しました助教授が聞きながらパブでの食事を楽しみました。ちなみに5ポンド札のエリザベス・フライはパブの従業員2名ほどに「このお札の人物名は?」と尋ねましたが、2人とも知らないとの回答でした。皆さんは自国の通貨に書かれている歴史上の人物名が言えますか?(笑)

英ポンド(表面)

英ポンド(表面)

英ポンド(裏面)

英ポンド(裏面)

5ポンド(エリザベス・フライ)

10ポンド
(チャールズ・ダーウィン)

20ポンド(アダム・スミス)

50ポンド
(左:マシュー・ボールトン)
(右:ジェームズ・ワット)

そんな会話を楽しみながら、バーミンガムの夜は更けてゆきました。明日はイギリスのほぼ中央辺りに位置する、ノッティンガム(Nottingham)まで100kmほど移動です。

イギリス訪問記(その2)は、リサイクル機器メーカー訪問と市内観光施設及び歴史的建造物の視察レポートです!乞うご期待下さい。

その2に続く・・・

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