自動車リサイクル技術の高度化について
今となっては1家に1台、当たり前のようにある自動車ですが、その自動車を発明したのは誰だかご存知でしょうか。
今のガソリンエンジン車の元となる車を発明したのがエチエンヌ・ルノワールというフランス人で、その時の燃料はガスでした。
そして、本格的なガソリン車が初めて作られたのが、あのメルセデス・ベンツだと言われており(この時は4輪車ではなく3輪車)、それが1885年のことでした。
それから130年近く経った現代まで、自動車はめまぐるしい進化を遂げ、様々な付加価値の実装に伴い、その構造はどんどん複雑化してきています。 たとえばハイブリッド車などの次世代自動車と呼ばれるものには、エンジンを始めとする様々な機能をコンピュータで制御・管理できるようになりましたし、また、 燃料もガソリンから電気を主な原動力とする電気自動車が登場し、それによる燃費の著しい向上によってユーザーに広く受け入れられるようになり、 その需要をどんどん増やし続けている現状があります。そして、このように自動車を形成するものが複雑になればなるほど、それを分解してリサイクルする為の技術にも、 当然、高度化が求められます。例えば、エンジンコンピュータやエアバッグ制御システムなどに使われている基板には、金や銀、バナジウムといったレアメタ ルが含まれており、これらを抽出し、再利用するためには非常に高度な技術が必要となり、そのためのコストもかかります。 このコストについては、実際にその研究や採取を行っている機関はもちろんのこと、廃車・解体を含む、各自動車リサイクル業者にとっても、軽視できないものになってきています。 その中でも特に問題になっているのが、物流に要する費用です。
この物流コストについては、各自動車リサイクル業者で回収してきたハイブリッドカーなどから取り外したコンピューターの基板を一時的に保管しておく場所の確保や、 実際にレアメタルを抽出してリサイクルするための専門機関に送る際の運送費などを負担しなければならないという点があげられます。 とはいえ、現在1台のハイブリッドカーから採取できるレアメタルは、コンピュータ基板から金が約32mg、銀が約200mg、銅が55g、パラジウムが約25mg、 さらにハイブリッドモーターからはネオジウム磁石も摘出できるという実績がでており、どれもこれからのリサイクル事業にとってとても重要な貴重な資源となります。 そしてこれは、自動車リサイクル業界の発展だけではなく、リサイクル業界全体に関わるものなのです。 廃車ドットコムは自動車リサイクル事業に携わるものとして、お客様の大切な自動車の適正な処置を行うことで、その先の地球環境まで考えた企業でありたいと考えています。
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