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初心者ドライバーが初めての大会に参加してみた

こんにちは!北海道大学体育会自動車部です!今回は、2019年2月16日(土)に開催された第28回雪氷路セーフティドライビングコンテスト(以降、セーフティドライビングコンテスト)について書きます。筆者は、昨年の10月に免許を取り、今回が初参加の大会です。セーフティドライビングコンテストについて、運転初心者視点での感想などをまとめていきます。

大会概要

大会名:第28回雪氷路セーフティドライビングコンテスト
主催:公益社団法人自動車技術会 北海道支部 学生自動車研究会
日時:2019年2月16日(土) 午前9時~午後3時30分(受付9:00~9:30)
会場:新千歳モーターランド特設コース/受付場所:新千歳モーターランド特設コース
ドライバーズミーティング:コントロールタワー
募集人数:40人 (他一般、ディーラークラス20名)(募集人数を超えた場合は調整)
参加資格:普通免許を所有している学生および自動車技術会北海道支部会員
参加費用:自動車技術会 会員2,500円/人 会員外5,000円/人(昼食代、雪上カートタイムトライアル代を含む)

競技の内容

①セーフティードライビング
冬道の安全運転技能を競うことを目的に「2WD/4WD」レンタカー車両による走行タイム合計で順位を決定します。同一車両で「2WD/4WD」2回走行します。レンタカーは、大会主催者様が用意してくださいます。

②雪上カートタイムトライアル競技(今年度、新設)
賞典:2WDクラス・4WDクラス・一般ディーラークラス 各3位 総合1位~6位

また、今回のコンテストは、JAFのオートテストに準拠して行われます。完走すると、JAF B級ライセンスに申請できます。JAFの入会と申請手数料が必要です。JAFの会員でない方は入会金2,000円、年会費4,000円です。また、申請料は3,100円です。当日JAFの入会も可能です。

大会スケジュール

9:00 集合・参加確認:受付時に参加パス・食券を受け取ります。

9:45 開会式・走行についての説明:走行説明および質疑応答

10:00 雪氷路セーフティドライビング(1回目)&雪氷路カート走行:完熟歩行後、2 WD(FF)でゼッケン順に走行&ゼッケン順にカート走行。

11:40 昼食&試乗会1:各自食券を持って昼食受け取り口にてお弁当を受け取ります。この日のお弁当は、温かいカレーライスでした。当日はとても寒かったのですが、カレーで体を温めつつ午後の部に向けて英気を養うことができました。また、ディーラー様ご用意の車両の試乗もできました。今回のディーラー様ご用意の車両は、wrx s4とノートe powerの二台でした。

<ディーラー様ご用意車輛>

<ディーラー様ご用意車輛>

12:40 雪氷路セーフティドライビング(2回目):4WDでゼッケン順に走行。

14:20 試乗会2:ディーラー様ご用意の車両に試乗できました。

14:50 閉会式および表彰式:表彰式では様々な賞典がありました。学生の部と一般の部でそれぞれ、総合1~6位 表彰楯とディーラー様、自動車技術会様より副賞。FFクラス1~3位 表彰楯とディーラー様より副賞。4WDクラス1~3位 表彰楯とディーラー様より副賞。カートクラス1~3位 表彰楯とディーラー様より副賞。また、これら以外にもライトやアウトドアグッズなどの様々なものをディーラー様が用意してくださりました。

カート走行

筆者は、今までカート走行の経験がなく、今回の雪氷路カート走行が初めての経験でした。また、免許も取り立てで、あまり運転経験がありませんでした。そんなこんなで、初めてのカート走行は、とても緊張したのですが、初めての私でも安心して参加することができました。

カート走行では、まずモーターランドの職員さんより、走行説明がありました。事前知識が全くなくても安心です。走行はゼッケン順に5台ずつ行いました。また、走行中はヘルメットとグローブを装着するのですが、これらは無料で貸し出していただけるので準備する必要はありません。

ヘルメットはさまざまなサイズがあったので、自分に合ったものを選ぶことができます。走行はインラップ、計測ラップ(3周)、アウトラップの合計5周でした。カート初体験でしたが、最初のインラップで、一周走り感覚をつかむことができました。4周したら、「あと1周」ボードを出しながら職員さんが指をさしてくださるので、指をさされたら手をあげ、了承の意の合図をします。そこから1周したら、雪上カート走行は終了です。

また、安全のために、雪壁に刺さったりしてカートの向きを修正する際は、後ろからカートが突っ込んでくるのを防ぐために、両手をあげることを忘れずに。

カート走行した感想

カート走行は初めてでしたが意外と、前に進んだり、曲がったり、などの基本動作はうまくできました。しかし、思いっきりアクセルを踏むと挙動が乱れ、スピンしました。適切なアクセルコントロールをすることが難しかったです。また、雪上ということもあり、とても滑りやすかったです。コースは、あまり複雑なものではありませんでしたが、コーナーではとても滑りました。

<カート走行風景>

<カート走行風景>

雪氷路セーフティドライビング

こちらは、レンタカー(2WD、4WD)を用いて決められたコース内で、スラロームやターン、車庫入れなどを行い、合計タイムを競うものでした。レンタカーは、トヨタ・ヴィッツでした。レンタカーヴィッツの変速システムは、オートマチックトランスミッション(以降AT車)でした。筆者は、免許を取ってからマニュアルトランスミッション(以降MT車)ばかり乗っていたため、今回のAT車の変速には、とても手間取りました。(汗)セーフティドライビングの流れとしては、まず初めに、シートベルトを装着してシート位置を合わせます。そして、スタッフさんの合図にてスタートします。

安全確保のため、ミスコースした場合は走行を中止し、フィニッシュに向かいます。(ミスコースの場合、走行タイムとして120秒を与えます。)コースパイロンの移動や転倒は、1本につき10秒加算のペナルティーとします。「線またぎ」や「車庫入れ」は条件をクリアした時点で、スタッフさんが緑旗をあげます。クリアできなかった場合は、10秒加算のペナルティーとします。また、スタッフさんの緑旗を確認せず、条件をクリアした時点で動き出しても、大丈夫です。指定されたテストを故意に飛ばした場合、30秒加算のペナルティーとします。(車庫入れを無視するなど)

360度ターンは、必ず指定された方向(時計回り・反時計回り)で行います。フィニッシュ後、フィニッシュボックス内で完全に停車します。停車しなかったり、ボックスからはみ出した場合は、10秒加算のペナルティーとします。走行時のサイドブレーキの使用は、禁止です。

コース概要

<コース図>

<コース図>

上の画像が、今回のセーフティドライビングのコース図です。スタートの後、最初に待ち受けているのは、スラロームでした。今回のレンタカーのヴィッツは、ステアリングをたくさんきらないと曲がらなかったので、スラロームはステアリング操作がとても忙しかったです。スラロームを抜けたら、次は時計回りの360度ターンです。この360度ターンの場所は、地面の雪が柔らかく、ハンドルをとられたので大変でした。このような場所では、あまりアクセルを踏んでもしっかり進まないので、適切なアクセルコントロールをすることが必要です。また、ゼッケン番号が進むにつれて、地面の雪が掘れていきどんどんやわらかくなりハンドルをとられるようになったので、対応するのが難しかったと感じました。その次が線またぎです。

<線またぎ風景>

<線またぎ風景>

これはオートテスト特有のもので、2つのパイロンを結ぶラインを、前輪2輪のみ通過して停止する、というものです。今回の競技では、全員が普段自分が乗っていない、レンタカーでの走行なので、車両感覚がつかみづらく難しかったです。線またぎをして、しっかりと停車した後、つぎはギアをRに入れ、バック走行にて車庫入れです。好タイムを出す人は、線またぎをする際、次の車庫入れに向かうバック走行に入りやすくするために、車の角度を次の車庫入れの方向に傾けて、線またぎしています。初心者には、難しい技術だと思いますが、参考までに。ちなみに、筆者はそのような高等テクニックは、全くできませんでした。(汗)

<線またぎ風景>

<線またぎ風景>

個人的には、線またぎ後のギア操作に、時間をとられてしまいました。とても初歩的なことですが、ギアチェンジ時はブレーキを踏むことを忘れずに。これを忘れたがために、ギアチェンジを行うことができず、とても焦りました。

車庫入れは、画像のとおり、パイロンで囲まれている場所に、車体の全体を入れてしっかりと停車します。ここでしっかりと車体全体を、車庫の中に入れないと、ペナルティーとして10秒加算されてしまいます。普段から、競技走行をしている方でしたら、競技でバック走行をすることはめったにないと思うので新鮮で面白いと思います。

車庫入れをクリアしたら、再びDにギアを入れて、反時計回りの360度ターンに向かいます。こちらの路面状況は、時計回りの360度ターンの路面状況とは違い、硬くてあまりハンドルをとられませんでした。このようなコース内での路面状況の違いも、完熟歩行時にしっかりと把握することが重要だと思います。また、反時計回りの360度ターンは、周囲にパイロンバーが設置されており、決められた範囲の中でターンをしなければならないので、少し難易度が上がっていました。

反時計回りの360度ターンが終わったら、いよいよフィニッシュです。フィニッシュも、車庫同様に四つのパイロンに囲まれており、その中に車体全体を入れて停車しなければなりません。ここで、車体をはみ出してしまったり、しっかり停車せずに出てしまったりして、ペナルティーをもらう方が多かったです。フィニッシュラインを超えた後も審査が続いているというのは、雪上で安全運転をする技術をつけるという趣旨の、雪氷路セーフティドライビングコンテストならではのものではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。雪氷路セーフティドライビングコンテストは、初心者でも参加しやすく、大会デビューにうってつけの大会です。また、レンタカーでの競技なので、気軽に参加できます。さらに、カートも体験することができ、とても有意義でした。ぜひ、来年以降の雪氷路セーフティドライビングコンテストに参加してみてはいかがでしょうか。

執筆: 北海道大学体育会自動車部

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