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日本の廃車から旅立つ中古部品達 -マレーシア編-

マレーシア国旗

東南アジアの、マレー半島南部とボルネオ島北部に位置する、マレーシアには日本から沢山の、自動車部品が輸出されています。
我々、廃車ドットコムの参画企業も、マレーシアの中古部品商とお取引をさせて頂いていますし、一部の参画企業はマレーシアに拠点を持っています。 (マレーシアの国旗)

マレーシア町並み

そんな、マレーシアはマレー半島で、タイランドと陸路でつながっていますし、ボルネオ島では、インドネシアとブルネイに陸路でつながっているほか、海を隔てて、フィリピンやシンガポール、ベトナムと接しています。(マレーシアの位置)

クアラルンプール

近年のマレーシアの発達は目覚しく、2012年の平均所得が1500USドル程度まで上昇しています。 ただ、平均所得なので国民の3割程度の華僑系の方と、6割を占めるマレー系の方、1割のインド系の方との所得の差があるようです。 戒律の厳しいイスラム教を国教としているのですが、華僑系は仏教、インド系はヒンドゥーと色々な文化が混ざりあっています。
町並みは、とてもキレイでこんなかんじです。

クアラルンプール

そんなマレーシアの首都はクアラルンプールです。
マレー半島の南部の丘陵地帯に位置しています。また、夜になるとペトロナスツインタワーと呼ばれる、綺麗なツインタワーが、離れた場所からもよく目立ちます。
首都を含めてマレーシアは、熱帯雨林の気候で常夏の国です。また雨季の4月頃と11月頃には、夕立スコールに見舞われます。

ドリアン

そして南国と言えばフルーツですよね。
フルーツの王様と言えば、「ドリアン」です!
街角で山積みのまま販売されています。
食べると美味しいと言われますが、味は・・・。
私には、微妙でした!
やっぱり、臭いですね。 "ぐにゃ"と言う食感です。

道ゆくトラック

マレーシアの街を、観察してみると・・・
道ゆくトラックの多くが、盗難防止でバッテリーが鎖でグルグル巻きにしてあったりします。
工業化が進み、東南アジアの優等生と言われる国ですが、悪い事を仕出かす輩は居るのですね。

インタークーラー

さらに観察しながら、街を見てみると・・・
アコードに、なぜかインタークーラーが取り付けられている。インタークーラーはターボ車にしか必要が無いですが? 私の理解とおりならば、あの型のアコードには、ターボ車の設定が無いハズなのです。
現地のお取引先さまスタッフに確認したら、どうやら、
エンジンは載せ替えスワップされ、まったく違うエンジンが搭載されているようです。

トラック

東南アジア各国では、そんな載せ替えは良くある話で、マレーシアのお取引先様も元々は、補修部品や、載せ替え用の部品を販売したのが始まりでございます。
そんなお取引先様を訪問したら、店先になにやらゴッツイトラックが停車していました。これは、海上コンテナを釣り上げる専用の車です。約30トン以上ある海上コンテナをこの専用車で、トラックより地面に下ろすそうです。恐るべしハイパワー仕様ですね。

海上コンテナの中身

その30トンの海上コンテナの中身は、日本のお客様の愛車から取外した自動車中古部品です。
日本から輸出されたコンテナから、部品を下ろしていく様子です。40フィートのコンテナですと、約3000点の車の部品を積んでいます。海上運賃等の経費がかかるので、内部はキッチリと隙間なく中古部品が入っています。それらを効率よく荷降ろしして、物品事に整理して保管していました。
左の画像は、トラックなどのタイヤホイールを取り付ける、アクスル部品ですが、保管と言うより山積みです!一番下の、部品が売れた時、どうするのだろうか?心配になりますよね。

電装関係部品

保管工場の内部では、ヒューズや、電装関係部品なども分別されます。

シガライターなど

最近の新車では、喫煙車両も増えたので、オプション装備になりつつある、シガライターなども、販売しています。
こんな小さい部品まで売れて、まさにリサイクルですよね。

扇風機

そして工場内部は日常暑いので扇風機も、大型のツインパワーです。

ノーズカット

フロント部分だけをカットされた部分(ノーズカット)も販売しています。
そのまま溶接して取り付けるのだろうか?心配になって聞いてみると、ヘッドライトだけのバラ売りもするそうです。グリル、バンパー、ラジエター等がついていますので、バラ売りにしたのちの、フロントコアサポートも販売できる商品です。

工場内部は、2000トン以上の在庫が保管されていまして、こんなに在庫して売れるのかな?と心配になってきますが、マレーシア国内に向けて販売するよりも、近隣の東南アジア各国を始め、遠くはアフリカや中東のバイヤーが買いつけに来るようで、単独で日本に来日出来ないそれらの国々のバイヤーがマレーシアに訪問して、買い付けに歩く姿が見られます。
つまり、日本から旅立って行った、自動車中古部品はマレーシアを中継点としてさらに世界各国で使用されているのですね。
そんな、名も知らない小さな島々や、広大な大陸の奥内部まで日本の中古部品は活用されているのですから、お客様の愛車も、廃車ドットコムでリサイクルされれば、世界を旅する事になるのでしょうね。

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