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ラリーのサービス

車

こんにちは。北大自動車部です。
私たちは普段、「ジムカーナ」や「ダートトライアル」等の競技を主な活動としています。しかし最近「ラリー」に参加する部員が急増中です。過去の通り名「ラリーの北大」の復活か、と噂されています(ごく一部から)。

そこで今回はラリー競技、その中でも『サービス』についてご紹介します。ラリーは実際に車に乗って走る選手が主役です。
そして、選手を陰でサポートする『サービス』と呼ばれる役割の人たちがいます。ラリーの会場には「サービスパーク」という、競技車両の整備を行う場所があります。そこで競技車両の整備や、ラリーに参加している選手のサポートを行うことが、『サービス』のお仕事です。

今回は、私が実際に『サービス』としてラリーに参加したときの様子を、写真を使いながら説明します。『サービス』がラリーの時に何をしているのか、少しでも伝えられたら幸いです。

今回参加したのは、【とかち2017】という、JAF北海道ラリー選手権およびJMRC北海道ラリーシリーズの最終戦です。

まずは、当然ですがラリーの会場向かいます。開催地は「日本一寒い町」の陸別町(りくべつちょう)です。札幌からなんと300km、ノンストップで行っても5時間以上かかります。本州だと2,3県は軽く跨げる距離ですね、北海道はでっかいどう。。。

道中で難読地名発見

道中で難読地名発見

陸別に行くのにちょっとしたミスをしまして、道を間違えました。途中でおかしいなと思いながらも進んでしまったので、50キロも遠回りすることになりました。

本州から遊びに来る方、北海道の郊外は一本道が多く、迂回路がない場合が多いので、道の間違いには気をつけてくださいね。どの道を通るのかあらかじめ予習しておくことを、おすすめします。

途中で休憩などをはさみながら行くこと6時間、陸別のサービスパークに着きました。早めに出発していたので、遅刻をして選手に迷惑をかけるということには、なりませんでした。

車から降りてまず最初に感じたことは「寒い」ということでした。10月の初めにもかかわらず、日中でも気温はすでに一桁台。さすがは「日本一寒い町」ですね、身をもって体感しました。

さて、いつまでも寒さに驚いていてはいけません。さっそく明日行われるSSに向けた準備に入ります。今回持って行ったものは

・ ジャッキ 
・ウマ 
・工具セット 
・スペアタイヤ 
・BBQセット 
・テント
・ ブルーシート 
・机 
・いす

などです。特に重要なのはBBQセット!・・・ではなく工具類です。競技中に発生するトラブルは予測ができません。だから様々な状況に対応できるように準備が必要です。

今回のラリーは2日間開催されました。初日はレッキ(試走)のみだったため、うれしいことに特にトラブルは起きませんでした。サービスの作業はタイヤ交換をするだけした。

2日開催ということはどこかで泊まる必要があります。今回はサービスパークからの距離が30kmほどの宿に泊まりました。大人数でしたし、陸別町周辺の宿が取れなかったので。

ラリーの大会は、朝早くから始まることが多いです。できればもっと近場の宿が望ましいですね。当然皆さん同じことを考えています。だから会場周辺の宿が予約でいっぱいになってしまっている、ということもよくあります。
参加が決まったら、近い宿を取るためにも、早めに予約をするようにしましょう。

さて、大会2日目の当日です。車検は6時から始まります。間に合うように宿を5時半に出て、サービスパークに向かいました。

他のチームも朝早くから作業をしていました。ラリー車両は、競技をする前にオフィシャルから車検を受けて、パスしなければなりません。

サービスが最初にやることは、競技車両が車検に通るようにすることです。
この車検では、
・ 車両の灯火類
・ ワイパーの動作とウォッシャーのチェック
・ エンジン型式が適合しているか
・ ロールバーは固定されているか
・ 4点式シートベルトはしっかりついているか
・ 選手のレーシングスーツは基準を満たしているか
・ SOS/OKサインボードはあるか
などを確認します。

学生の車なので、トラブルはつきものです(笑)。一回目に車検を受けたところ、灯火類に不具合があり、パスできませんでした。

ここでサービスの出番です。自分たちで、どこがダメか考えて、手を加えました。その結果、二度目の車検は無事パスすることができました!

しかし、ここまではよかったのですが、我々学生では限界があります。今回エントリーしていた他の車では、車検は通ったものの、足回りのショックアブソーバーの不調が見つかりました。これでは出走できないかもしれないという状況になったのです。我々はただ、「これは直らないな・・・」と思うことしかできませんでした。

足が伸びないランエボⅦ

足が伸びないランエボⅦ

ところがしばらくして、これを聞きつけた周りのサービスのメカニックの方たちが来てくれました。北海道でも腕のあるメカニックの方たちのおかげで、出走10分前に間に合わせることができました。我々だけでは絶対に無理でした。

周りの人たちの助けを借りながら、無事にエントリーしていた三台すべてが出走することができました。

出走を見送ったら、選手が戻ってくる昼までにやっておかないといけないことがあります。それは・・・食事の用意です。大会でコースを走った後の疲労感は相当なものがあります。少しでも体力を回復してもらうために、食事の用意をするのもサービスの仕事です。
今回はバーベキューをしました。

バーベキューをしている様子です。

バーベキューをしている様子です。

選手たちにはゆっくりと昼食をとってもらいます。その間にサービスは競技車両に異常がないかチェックします。今回は特に大きな異常はありませんでした。タイヤの空気圧のチェックと、ホイールの増し締め、窓拭きだけで済みました。

チェックをしているところです

チェックをしているところです

窓も綺麗にします

窓も綺麗にします

次のSSにむかう選手たちを見送ったあとは、無事に帰ってくるのを祈るばかりです。しかし・・・無事には終わりませんでした。エントリーしていた1台が途中で自走不可能になってしまいました。足回りの部品が取れかかってしまったようでした。

これはレッカーを使わないとどうしようもありません。札幌まで300kmもの距離をレッカーで運ぶとなると、かなりのお金がかかってしまいます。しかし大会の数日前に我が部のOBの方が、レッカー車を購入していました。ということで、早速そのレッカー車を使うことに。

荷台に車を載せようとしている様子

荷台に車を載せようとしている様子

レッカーが来るころにはすっかり日が暮れていました。初めての作業だったので、使い方がイマイチわからず時間がかかりましたが、無事載せることができました。

積載完了です

積載完了です

こうして、今回のラリーのサービスの仕事は終わりました。ちなみに、今回のラリーは2台が完走し、1台が途中でリタイアするという結果になりました。リタイアは残念でしたが、怪我をすることもなく終えることができたのは幸いでした。

話は変わって、白老モーターランドで行われた道学連に行った時のことを紹介します。
道学連というのは、「北海道学生連合」の略です。道内の各大学の同じ部活が、大学対抗で競い合う大会です。
自動車部があるのは、「北海道大学」「室蘭工業大学」「北海道科学大学」の3校しかありません。そのため、自動車競技の部は、アットホームな大会となっています。

今回の白老では、ダートトライアルが行われました。白老モーターランドのコースは、幅の広いダートラ場というよりは、北海道のラリーで走る林道に近いものになっています。

こんなコースです

こんなコースです

今回も、サービス員として参加しました。この大会も、とかちと同じように車検を受けて、通った車のみが出走できます。
今回は車検にひっかかるようなことはなく、無事に全台パスできました。その後、完熟歩行の時間があり、いよいよ本番の走行です。

走行開始後、テンポよく次々とスタートしていきました。ところが、途中でそれが途切れてしまいます。我が部の一台がスタート直後、止まってしまったのです。すぐにコースアウトして、広い待機場で症状を見ることにしました。

動かないので手押し

動かないので手押し

原因をチェックします

原因をチェックします

結果は、ロアアームが曲がってしまい、ステアリング操作ができなくなったようでした。

室蘭工業大学が自作した工具

室蘭工業大学が自作した工具

室蘭工業大学の工具を借り、持ってきていた他のロアアームと交換しました。これで走れるかと思いきや、結局ダメでした。この場ではどうすることもできないので、部室まで運ぶことに。またもや、レッカーの出番です。

みんなで積込みます

みんなで積込みます

ステアリング操作ができないので、右前をけん引ロープで引っ張りながら、後ろ向きに載せていきました。

今回も無事に積込み完了

今回も無事に積込み完了

見慣れた光景ですね(笑)。2回目ということもあって作業もスムーズに進みました。これもラリーのサービスで培った問題対処能力の賜物でしょう (笑)。
これ以外には特に大きなトラブルもなく大会を終えることができました。ちなみに大会の結果は、北大の優勝でした!

最後に、ラリーのサービスに参加する方法をまとめます。
まずは、どのチームのサービスに参加するかを決めます。
それが決まったら大会の運営者に、チームのサービス員人数とサービス車両登録の申請を行います。そして、金融機関等で必要な金額の支払いをします。

今回の「とかち2017」では、サービス車両登録1台につき2000円。サービス員登録費はかかりませんでした。
全日本ラリーでは、サービス車両登録費用20000円(5名までのサービス員登録費を含む)かかります。
2台目のサービス車両登録費用30000円(2名のサービス員追加登録費用を含む)かかります。
サービス員のみ追加登録する場合は1名5000円がかかります。地区戦ほど安く、大会の規模が大きくなるにつれて高くなります。

サービスチーム全体として必要なものは、工具類、オイル類、スプレー類、食事等です。

今回私たちは修理ばかりしていましたが、SSの間にセッティングの変更を行うのも、サービスの役割です。サービスの時間というのは限られています。その時間の中で、車をできる限り最高の状態に仕上げて送り出す。

選手が勝つためにできる限りの支援をする。そんなサービスのお仕事がどんなものか、少しでも伝えられることができていれば幸いです。サービスとしてラリーに参加するのも楽しめます。興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。

(執筆:北海道大学体育会自動車部)

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