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電気自動車のF1 !? フォーミュラEとは?

こんにちは!岐阜大学自動車部です。今回は部員が大好きな「フォーミュラE」について紹介します!まず、フォーミュラEを聞いたことありますか?

<フォーミュラEとは>

フォーミュラEとは、FIA(世界自動車連盟)が主催し、2014年に初めて行われた純電気自動車レースのことです。2018年からは日産も参戦していることから、知っている人もいるかもしれませんね。電気自動車といえば、日産のリーフやノートを思い浮かべる人もいるでしょう。日産も電気自動車や自動運転の技術を広めようと、フォーミュラEに挑戦しています。

日産 リーフ

日産 リーフ

日産は「ゼロ・エミッション車でリーダーになる」事をコミットしている。画像はそのシンボル

日産は「ゼロ・エミッション車でリーダーになる」事をコミットしている。画像はそのシンボル

<参戦するのはなぜ?>

でもなんでフォーミュラEなの?と思いますよね。

実はこのレース、使える電気の量が決められているのです。つまり、省エネで速い車が勝てるレース、それがフォーミュラEなのです。速い車でも、電池が切れればリタイヤです。
電子制御のトラブルで走れなくなることもあります。だから高い技術力が求められ、このレースに勝つことは効果的なアピールになるのです!

2019年現在フォーミュラEに参戦しているメーカーは、日産をはじめ、アウディ・BMW・ジャガー・DS・マヒンドラ・ヴェンチュリー。2018年まではルノーも参戦していました。2019-2020年のシーズンからは、ポルシェやメルセデスも参加します。バッテリーやパワートレインには、マクラーレンも関わっています。聞いたことがある有名なメーカーばかりですね。2014年の開催年から、自動車業界の注目度も、徐々に上がってきています。

フォーミュラEのもう一つの特徴は、街中でレースが開催されることです。電気自動車のいい所といえば、地球にやさしくて、音が静かなことですよね。エンジン音は音楽だ!と思っている方には申し訳ないのですが、フォーミュラEのマシンは静かです。聞こえるのは甲高いモーターの音(キュイイイイイイイイイインン!!)と、タイヤが鳴く音(キュルキュルキュル!!)だけです。静かすぎて、レース会場ではBGMが流れていたりもします。

そんな理由から、市街地のど真ん中でレースをしても、騒音の被害はなく、世界中の大都市の公道を、サーキットにしています。開催地はニューヨーク・ロンドン・パリ・ローマ・ベルリン・香港、さらにブラジルやメキシコといった国や都市で行われています。日本でも横浜で市街地レースができるのでは、と言われていて、実際に話し合いが行われています。横浜で市街地レースが観戦できる日も、近いのかもしれません。

フォーミュラEの大まかな特徴を知って、少しは興味を持ててもらえたでしょうか?しかし、まだまだこれからです。次にフォーミュラEのユニークなルールを紹介します。

<独特なルール>

その名は“ファンブースト”と“アタックモード”です。

<ファンブースト>

ファンブーストって何だ?と思いませんか?ファンブーストなんだから冷却のことかなと思いきや、ファンブーストの“ファン”は、巨人ファン、阪神ファンの“ファン”なのです!余計に意味が分からないと思いますが、簡単に言うと、ドライバーの人気投票みたいなものです。ツイッターやフェイスブックのアカウントさえあれば、誰でも投票できます。

しかし、この投票、とても重要なのです!あなたの一票が、レースを左右するかもしれません。というのも、ファンブースト投票で上位5位以内に入ったドライバーは、一定時間追加の電力が与えられるルールになっているからです。マリオカートでいうダッシュキノコですね。実際にファンブーストを使って、オーバーテイクするシーンがよくあります。これって、すごいルールですよね!

筆者はブラジル人ドライバーのルーカス・ディ・グラッシ推しなので、いつもディグラッシに投票しています。因みに彼は、シーズンチャンピオンにもなっています。投票画面はこんな感じです。ディグラッシが見事4位にランクインしています!

ファンブーストの結果

ファンブーストの結果

ドライバーの国籍や、メーカーの本拠地で開催のレースだと、特に上位にランクインする傾向があります。母国での優勝が後押しされたり、ポイントランキングで上位のドライバーが人気だったりします。日本人では、小林可夢偉選手が香港で出場した際、上位にランクインしていました。しかし、マシンの熱の問題で、うまくファンブーストを使えなかったようです。

ファンブーストは、フォーミュラEのファンが、誰を応援しているのか一目でわかり、なかなか面白いルールになっています。長い間投票結果を見ていますが、やはり元F1ドライバーなだけあって、バンドーンとマッサはいつも上位にランクインしています。さすがです!

フォーミュラEはドライバーも注目に値します。元フェラーリF1ドライバーのフェリペ・マッサや、ストフェル・バンドーンや、ジャン・エリック・ベルニュ。ルマン24hでお馴染みのセバスチャン・ブエミ、アンドレ・ロッテラー。さらにネルソン・ピケの息子、ネルソン・ピケjr、アラン・プロストの息子のニコラス・プロスト、などなど有名なドライバーが目白押しです。ピケとプロストの息子対決も、何だかんだやってしまっているんです(笑)

<アタックモード>

次に、アタックモードです。アタックモードは、2018-2019年シーズンから新たに導入された新ルールで、コース内に設置された「アクティベーションゾーン」を車が通過すると、使える電力が一定の時間多くなるものです。分かりやすくいえば、マリオカートにあるダッシュ板みたいなものです。そんなルールを現実のレースに取り入れるなんて、普通では考えられないですよね。

フォーミュラEのドライバーでも賛否両論で、アタックモードを使い損ねて順位を落とすことや、アタックモードを使おうとして、抜かされてしまうこともあります。しかし、アタックモードとファンブーストを駆使しての戦いは痛快です。

下のコースレイアウトはニューヨークe-prixのものです。「アクティベーションゾーン」がコーナーの出口の内側に配置されることが多く、アタックモードを使うには、多少のタイムロスが必要になってきます。バッテリーの持ちとも相談して戦略を練る必要があるので、なかなか複雑な展開になるのです。

<フォーミュラEの見所>

2019-2020年シーズンからは、ポルシェとメルセデスが参戦することから、ますます白熱した展開が予想されます。特に、マシンの電子制御の技術は、競争が激化しているようです。モーター駆動の効率化や、省エネ化の開発は実用的ですね。

2018-2019年シーズンからはシャシーが新型(GEN2)になり、今までのマシンと比べて、かなりかっこよくなっています。外見だけでなく、バッテリーの進化や、パワートレインの進化で、初開催のころのマシンとは比べ物にならないほどのスピードです。

今ではもう廃止されていますが、昔はバッテリーが足りなくなるので、マシンを2台準備し、レース中盤に乗り換えていました。ドライバーがマシンを降り、2台目のマシンに転がり込むのは、かなり滑稽なシーンでしたが、無くなってみるとなんだか寂しいものですね。2台目のマシンの調子がおかしい!なんてこともありましたね。

また、使える電力の上限もアップされているので、市街地の壁に囲まれた狭いコースを攻めるドライバーの腕にも注目です。どのコースも「モナコ」みたいなものだと想像してみてください。

また、使用されるタイヤが市販のものに近く、ウエットコンディションでもタイヤを変えないため、雨が降ると地獄のようなレース展開になります。

見ている側はなかなか見ごたえがあります。YouTubeにはフォーミュラEの公式チャンネルもあり、過去のレースをほとんどすべて見ることができます。気になった方も、そうでない方も、とにかく一度YouTubeでみてください!

エンジンで発電してモーターで走るe-POWER

エンジンで発電してモーターで走るe-POWER

<まとめ>

ますます成長が期待されているフォーミュラEですが、一部の人からは将来F1も電動化され、フォーミュラEに統合されるのではないかと言われています。今後の動向がとても気になるところです。

執筆:岐阜大学自動車部

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