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高速道路での安全な運転

みなさん、こんにちは。名古屋大学体育会自動車部です。今回のテーマは『高速道路』です。

スピードが出やすい、東海環状道(高速)

スピードが出やすい、東海環状道(高速)

自動車で長距離移動する際に高速道路は、かかせないものですよね。筆者が、このコラムを書いているのは5月のGW中です。皆さんも、行楽や帰省などで高速道路をいつも以上に利用されている時期になりますよね。しかし、その分“事故”や“渋滞”に、巻き込まれる可能性が大きくなる時期でもあります。実際、毎年多くの事故のニュースを聞きます。他にも、あおり運転なんて問題もありますよね。

そのようなわけで、今回のコラムは「高速道路での安全な運転」と題しまして、どのような運転が安全なのかを皆さんと一緒に考えていけたらなと考えております。

1. 高速道路に入る前に

1.1出発前の点検

高速道路では、自動車は普段より速い速度で走行するゆえ、いつも以上に負担がかかります。また速度が速いため、もし車両に何か起きた時に大きなトラブルに結び付いてしまうことが多いです。走行中に車両トラブルが発生しないよう、出発前には自動車の定期点検、日常点検をしっかり行いましょう。

具体例を挙げると、エンジンは、高い速度を維持するために高負荷がかかりつづけます。そのため、冷却水の管理が適切に行われていないと“オーバーヒート”などのエンジントラブルの原因となります。

冷却水のリザーバタンク

冷却水のリザーバタンク

また、オイルの管理が適切に行われていないと“エンジン焼き付き”などのトラブルの原因となります。出発前には冷却水、オイルの量や、エンジンの音、かかりぐあいに異常がないかを確認しましょう。

オイルの量、色は要確認

オイルの量、色は要確認

他に、タイヤにおいても高速走行することによって発生するトラブルがいくつかあります。

一つ目は“スタンディングウェーブ現象”。皆さんも教習所でこの言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?この現象はタイヤの空気圧が不足することで、タイヤが波状に変形することです。最悪バーストにつながるため、大変危険です。

二つ目は“ハイドロプレーニング現象”。この現象は濡れた路面においてタイヤと路面の間に水の膜ができることです。ハンドル操作が効かなくなるため、大変危険です。これはタイヤの溝が不足していたり、空気圧が不足したりすることによって発生します。

これらの現象が発生すると自身が事故に遭うリスクを高めるだけでなく、周囲の車にも危険を及ぼします。そのため、出発前にはタイヤの溝、空気圧、亀裂が入っていないかどうかなどをチェックしましょう。適正な空気圧は、運転席のドア枠などに記載されています。

タイヤ適正空気圧

タイヤ適正空気圧

特にスタンディングウェーブ現象はタイヤのたわみに起因するため、荷物を多く載せた車にも発生する可能性があります。積載時タイヤ空気圧が指定されている車両は、荷物を普段より多く載せるときは空気圧をいつもより大きめにするなど、まめな空気圧チェックを心がけましょう。

また、万が一故障した際にも対応できるように、発炎筒や三角表示板も車内に常備しておきましょう。特に発炎筒には、使用期限があるため注意が必要です。

1.2十分な経路計画

車両側の準備は整いました。次にあなたの準備です。出発する前に目的地までの経路をしっかり調べておきましょう。

地図で経路を確認する

地図で経路を確認する

どのICで乗り、どのJCTを経由し、どのICで降りるのか、さらに経由する地名もできるだけ把握しておきましょう。また、合わせて渋滞情報も見ておくと良いです。どのタイミングで休憩を入れるか、あるいは他の経路があるかなど、事前にどのように運行するかを想定しておくだけでも心の余裕ができます。柔軟、臨機応変と言うと聞こえはいいですが、突然のプラン変更はドライバーの消耗を早めるのでおすすめしません。

2. 高速道路に入った!ここで注意すべきこと

2.1ちょっとその合流待った!

さあ、高速道路に入ります。おっと、本線には多くの車がいます。ここで皆さん、本線が渋滞しているときの正しい合流の仕方ってご存知ですか?筆者はよくこのような光景を目にします。

合流区間の手前で合流する車(不鮮明ですみません)

合流区間の手前で合流する車(不鮮明ですみません)

ひどいとこんな例も…前の車よりも先に合流しようとしています

ひどいとこんな例も…前の車よりも先に合流しようとしています

上の写真のように、最終合流地点のはるか手前で合流してしまう車たち。これ実は、本線と合流車線にいる車たち双方で損をしているって知っていますか?

まずは本線の車たち。本来加速区間として設けている合流車線を使わずに合流してくる合流車を入れるため、ブレーキを踏まざるを得ない場合が多くなります。これにより、本線側で渋滞が発生します。

次に合流車線の車たち。合流地点のはるか手前で混雑した本線に入ってしまうため、合流車線の流れも滞ってしまいます。これにより、合流車線側でも渋滞が発生します。さらに車が本線に入る位置が車によりまちまちとなり、手前で入る人も入れば奥で入る人もいるため、本来の車列の順番が乱れやすいという問題もあります。

そしてなによりも、無駄になった加速区間のスペース。最終合流地点までを1つの車線と見れば、その車線を使わずに本線の車線だけで渋滞を作ってしまうのは効率がいいとは言えませんよね。

もちろん、手前で合流するドライバーたちの気持ちも理解できます。「最終合流地点が迫っても本線のドライバーに入れてもらえなかったらどうしよう」「本線の車が並んでいるのにその横を進んで前の方で列に入るのは横入りみたいで気が進まない」など。

これは日本において「ある考え方」が全く浸透していないからなのです。ドイツなどの自動車先進国では、法律になっている「ジッパー合流」です。

ジッパー合流イメージ図(絵心に関してのコメントは受け付けません)

ジッパー合流イメージ図(絵心に関してのコメントは受け付けません)

「ジッパー合流」とは、文字通りジッパーのように合流しましょうという意味です。ジッパーをよく見ると、一つずつ左右の歯がかみ合いますよね。このように最終合流地点で本線車両と合流車両が1台ずつ交互に進むことで、両者が一定の割合で前に進むことができます。順番が前後することもありませんよね。

残念ながらこの考え方が浸透していないからか、ジッパー合流を実践する車が「割り込み」と断され合流を阻止しようとするブロック行為をよく目にします。悲しいことですね。このコラムで、ファスナー合流が日本全国で定着することを願います。

2.2走行中に気をつけるべきこと

2.2.1速度と車間

警察庁のデータによると、高速道路での交通事故の類型別発生件数は、「追突事故」が圧倒的です。追突事故に至る要因は様々ありますが、筆者はその原因の一つとして、速度に対する適切な車間距離が保たれていないことを挙げます。一般道の車間距離、そのままに高速道路を走るドライバーが多いですよね。もし前方で何かあったときに、回避もしくは安全に停止できるような車間距離を心がけてください。

目安は、時速キロをそのままメートルに置き換えた距離です。時速100キロメートルであれば100メートルの車間距離で走行。時速80キロメートルであれば80メートルといったような具合です。もちろん周囲の状況によってこの目安は変化します。高速道路上の車間距離確認基点を参考にして、状況に応じた車間距離を保ちましょう。

高速道路で発生した追突事故

高速道路で発生した追突事故

2.2.2走行車線

走行車線、皆さん気を付けていますか?右側の車線を、いつまでも走っていませんか??それ、違反です。

前車を追い越すとき以外は走行車線を走りましょう

前車を追い越すとき以外は走行車線を走りましょう

道路交通法の通行帯違反が科せされます。車線の一番右側は“追越車線”と呼ばれ、追い越しをするためだけの車線です。追越車線は、通常走行するための車線ではありません。目的の車両を追い越したら速やかに走行車線(追越車線以外の車線)に戻りましょう。

これは何も“道路交通法”だけのためではありません。(もちろん遵法精神は大切ですが)冒頭でも触れた、あおり運転対策にもつながります。あおり運転を行う者を擁護する気持ちは全くありませんが、おそらく彼らも何も用のない人たちに絡んだりはしません。あおり運転の原因、もしかして自分が作っていませんか。

追越車線をいつまでも走っていた場合、後ろから追いついてきた車が自分のことを抜かせずイライラしているかもしれません。バックミラーをこまめにチェックし、自分よりペースの速い車が来たらすぐに左側によけてやり過ごしましょう。自分の周りの車たちがどうしたいかを考え、ほんの少しの思いやりをもつだけでも、筆者はあおり運転を撲滅できるのではないかと考えています。

2.2.3こまめな休憩を

さてさて、走行時間も長くなってきました。そろそろ休憩しましょう。

最近はこんなテーマパークのようなSAも増えています。(新名神高速道路 宝塚北SA)

最近はこんなテーマパークのようなSAも増えています。(新名神高速道路 宝塚北SA)

高速道路は直線区間が長く、景色も単調になりやすいため、通常の運転より眠気を感じやすいです。疲れを感じる前にこまめにSAやPAで休憩を取りましょう。大体1時間に1回ほどが目安でしょう。2時間を超える前に、必ず休憩を取りましょう。眠気を感じた時は仮眠をとりましょう。15分眠るだけでかなりスッキリします。居眠り事故を起こしてその日全部の行楽、帰省をパーにしてしまうくらいなら15分眠るなんて軽いことですよね。

こんな景色も味わえます(関門自動車道下り 壇ノ浦PA)

こんな景色も味わえます(関門自動車道下り 壇ノ浦PA)

2.2.4もしも故障が起きたら?

万が一走行中に故障が起きてしまった場合、おそらく慌ててしまうことでしょう。こういった状況では、冷静な対応がものを言います。もしもの時のために、シミュレーションを予め行っておきましょう。避難訓練と同じです。

故障や事故が起こったとき、危険となるのは後続車によって起こる二次的なトラブルです。自分のトラブルが小さなものであった場合でも、後続車と衝突することで大きなトラブルになることが多いです。

何か自分の車両に起こったときは、追突防止のためハザードランプを点滅させ合図をしましょう。そして、絶対に急ブレーキを踏んではいけません。徐々に減速しながら、可能な限り路肩に寄せて停止してください。もちろんハザードランプは点滅させたままです。

停止したら、乗員は全員すぐにガードレールの外、車両よりも後方(来た道を戻る方向)に避難しましょう。万が一、後続車による追突事故が起こった時に、飛んできた車と衝突することを防ぐためです。

そして後続車に停止車両がいることを知らせるために“発煙筒”や“三角表示板”を設置しましょう。もちろん、発煙筒や三角表示板を置くための移動も、極力ガードレールの外で行いましょう。

避難が終わったら、発生した状況を通報します。連絡先は次のいずれかです。
・110番
・道路緊急ダイヤル「#9910」
・非常電話(高速道路上に設置、道路管理者交通管制室につながります)
以上の連絡先に、故障か事故か、停車場所(路肩にあるキロポストを参考に)、負傷者がいるかどうかなどを通報します。

2.2.5周りへの気配りを忘れずに

これまで高速道路を安全に通行する術について述べてきましたが、もう少しレベルアップしましょうか。「あぁ、この人運転上手だな」と他の人たちに好感を持ってもらえる運転術を四つご紹介します。

まず一つ目は“速度を一定”に。意識して頂くと気が付くかもしれませんが、高速道路を走行していると、速度は常に思っている以上に変化しています。これは道路状況の変化に由来しています。坂道であったり風向きの変化であったりと、他にも速度変化の要因はたくさんあります。

これをどのような道路状況であっても一定速度で走るよう心がけてください。速度が安定していないと、周りの車も車間維持のために速度を常に調整せざるを得ません。これにより、道路のスムーズな流れが乱されることが多いです。

この現象がひどくなると発生するのが“自然渋滞”です。ドライバーが上り坂であることに気づかず、速度が徐々に落ちてくることで流れが滞り最終的に渋滞となります。“サグ部”と呼ばれる、V字谷のような地形を超える道路でよく発生します。東名高速道路の大和トンネル付近、中央道の小仏トンネル付近が有名ですね。このように自分が渋滞を引き起こす原因とならないよう、高速道路上では一定速度で走ることを心がけましょう。

二つ目は“不用意にブレーキランプを点灯させない”ことです。車間距離が近いドライバーによく見られる傾向ですが、前を走る車に近づくたびにブレーキをかけて速度を調整すると、そのブレーキランプを見た後続車が無意識に速度を落としてしまいます。これも、自然渋滞の原因となります。

できるだけ、アクセルのオンオフだけで速度調整を行いましょう。これを実践するためのキーとなるのは、①適切な車間距離②自分の2台前の車の動きを見ることです。適切な車間距離に関しては先ほども述べましたよね。車間を適切に保つことによって、このような副産物があります。

2台前の車の動きを見ることは、目線が遠くになることでできるだけ先の状況を予測し、把握することにつながります。スポーツなどでも、目線は遠くにとよく言いますよね。これらに注意することで、行き当たりばったりではないスムーズな運転となるはずです。

三つめは“大型車への配慮”。高速道路では多くのトラックやバスが走行しています。これらの大型車を運転するドライバーにも気を配りましょう。もちろん、一般車から見れば大型車は文字通り大型ですので、ぶつかったらどうしよう、圧迫感あるな、など恐怖の対象でもあるかもしれません。

しかし、大型車を運転する人にとっても、予測できない一般車の動きを恐怖に感じることがあります。特に貨物、乗客を運搬中の車両に関しては、積み荷や乗客の安全を保障するのはドライバーの仕事です。そんな中、心無い一般車のドライバーが遅いからといって大型車を煽ったり、急に前に割り込んだりすることは運搬中の物、人を危険にさらします。“大型車に理解のある運転”をするよう、お願い致します。

最後の、四つ目は“ハイビーム”。皆さん、ハイビームを活用していますか。活用という言葉は、よくありませんね。夜間自動車は、ハイビームで走行することが基本です。すれ違いや市街地など、ハイビームが周囲の通行の妨げになる場合のみロービームで走行しましょう。

ちなみに、ロービームの照射範囲が約40メートルなのに対して、ハイビームの照射範囲は約100メートルです。時速100キロメートルで車間距離100メートルが基本と言われているのに、視野が40メートルだったらと考えると…恐ろしいですよね。

3. 油断してはいけない高速道路を降りたあと

3.1スピード、出しすぎていませんか?

さあ、長かった高速道路ドライブも終わり。目的のICに到着しました。大体どのICでも料金所まではカーブが連続しますよね。ここで注意してほしいのは“スピード”です。

高速道路の速い速度に慣れた状態では従来のスピード感覚がマヒし、スピードが出がちです。一般道に出た後でもスピードメーターを見て、自分の感覚を信じ切るのではなく、客観的な数字とのすり合わせをしっかり行いましょう。

また、ハンドルの回し方にも注意が必要です。高速道路では比較的小さな操舵の繰り返しであったのが、一般道に降りた後では大きな舵角を切ることが多くなります。高速道路を降りた直後はハンドルがしっかり回せるよう注意してください。さあ、目的地はもう少しです!

4. まとめ

安全に目的地にたどり着けましたか。高速道路は車が速い速度で通行している分、一般道とはまた違う運転の仕方が必要となります。どうか、高速道路をなめないでください。遠くの様々な目的地まで皆さんを連れて行ってくれる便利な道ですが、使い方を誤ると確実に牙をむきます。適切な運用の仕方で、自分が事故を起こさないだけでなく、周りで起きた事故に巻き込まれないようにもなります。

せっかくの旅行、帰省、あるいはビジネスの場面でも、最後まで楽しく終わりたいですよね。交通ルール、マナーをしっかり守り、安全で楽しいドライブをお楽しみいただければ幸いです。それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上

(執筆:名古屋大学体育会自動車部)

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