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「自動車学校の主となりかけた女」

こんにちは、北大自動車部です。今回は、「自動車学校の主となりかけた女」と題し、筆者が免許を取得するまでの苦労をつづらせていただきます。というのも、恥ずかしながら筆者(以下、私と書かせていただきます)は、追加講習にまみれ、8か月がかりで自動車学校を卒業したのです。私の卒業までの様々なエピソードや、苦労話にしばしお付き合いいただけると幸いです。

私は、北大自動車部に入部して3ヶ月が経過した8月中旬に、自動車学校に入校することを決めました。その自動車学校というのは、JR桑園駅から徒歩1分の距離にあるイオンの屋上の桑園自動車学校です。

入校する前に、北24条にある中央自動車学校と悩みました。その結果、家の距離からしても近い、また、多くの先輩方が通っていたと耳にする、中央自動車学校ではなく桑園自動車学校を選んだわけですが、それはどうしてなのか、選んだ決め手を以下に挙げてみます。

当初、私は一刻も早く免許を取りたいと考え、部活の1年生向けの行事である秋合宿(11月初頭に開催)までには、あわよくば夏休みが終わるまでには、免許を取り終えることを貪欲にも望んでおりました。

そこで、北大購買で開催されている、自動車学校説明会でその旨を伝えたところ、中央自動車学校に関しては、夏休みは時期的にも混んでいることもあり、11月初頭までに免許を取り終えるのは、難しいかもしれないとのことを言われました。

一方で桑園自動車学校に関しては、担当教官と他の教官数名でグループを作っており、こちらが担当教官に限定しないなら、そのグループ内の誰かに指導してもらえるという形式をとっているため、早く免許を取り終えたい人には、おすすめであるとのことを言われました。これが、私が桑園自動車学校を選んだ決め手となったのです。

8月某日、私はこうして桑園自動車学校に入校しました。最初に言っておきますが、私の運転に関しての適性診断は、良くはないもののひどく悪いわけでもないという結果でした。こちらをご覧ください。

適性診断結果

適性診断結果

最初は、ハンドルを握れることのワクワク感で満ち溢れ、「誰よりも自動車学校に通いつめて一ヶ月弱でスピード卒業してみせよう!」と非常に意気込んでいました。このことから、第一段階10時限分の学科を3日間で受け終わるという快挙を果たしました(自動車学校の学科は、1つの学科の授業時間50分、休憩時間10分の合計1時間を1サイクルとして、日時により受けられる内容が決まっています)。第一段階の学科を取り終えようかという頃に、キャンセル待ちを駆使しようと試みました。

私は、キャンセル待ちを利用し、初めての実車体験をすることになりました。初めての実車では、車の発進・停止・バックを軽く行いました。私は、機械音痴、さらにはビビリな性格もあいまって、発進すらも手間取りました。

技能の初回においては、シミュレーターを利用して発進の手順を確認していました。しかし、サイドブレーキをおろしてアクセルを踏めば車が動き始めること、クラッチをあげすぎるとエンストしてしまうということは、私にとって大きな重荷を伴う課題だったのです。

技能の2回目、3回目に関してもキャンセル待ちを利用し、それぞれ異なる教官に教わりました。技能の3回目以降は右カーブ、左カーブへと入っていきます。私は少し緊張しながらもいたって普通に運転しているつもりでした。でもきっと教官にとって、私は度を超える異常だったのでしょう。

最初とても穏やかだった教官が「そこ、ハンドル切って!!!!!」「いやそこブレーキ踏んで!!!!!」といったように、ものすごい勢いでまくし立ててきたのです。穏やかな教官の豹変ぶりに私は、「え、何事????」と動揺し、体はさらにがちがちに固まってしまいました。「ちょっともうハンドルに触らないで!!!!」と、最終的にはハンドルを取り上げられる始末・・・。

でもそのような教官も技能終了時間直後には決まって、「お疲れ様。次も頑張ってね」と、そして教官が車から降りて去って行く際にさらに「頑張ってね」と、穏やかな表情に戻った教官は言うのです。そのため、私の懸念も小さくなり、次回に向けてのやる気はすぐに満ちました。

そんなこんなで、丁度良いストレスを感じながらも平穏な技能体験の日々を送っていたのですが、その平穏な体験生活が崩れる時がやって来ます。それは、同時期に同じ自動車学校に入校した当時のクラスメートと、自動車学校で遭遇し、話していた時のことでした。

お互いの技能の進行具合を確認していた時に、自分がすでに終えたほとんどの技能の項目について、補修がついていることに気づきました。(その子は、AT免許で私はMT免許という違いはありましたが、右カーブ、左カーブ、右折、左折などに関しての項目の進行度合いは両者ともさほど変わりません。)

あらゆる事に関して、認知能力が疎いこの私でも、この時ばかりは、「技能で、ある項目について補修が付き、定められた技能時間内に定められた項目内容が終わらなかった場合は、1時限分のオーバーにつき5000円程度の追加料金を払い追加講習を受けなければならない。」との注意事項を否応なく認識することになりました。

さすがに焦りました。こんな初期段階から私は何をやっているんだ・・・と思いました。ただこれだけは言わせてください。私はいつも全力で技能を受け、毎回復習も欠かさず行っていたのです。復習とは、教官に注意されたこと、アドバイスを受けたことを逐一、付箋にメモして教習手帳に貼り付けていたのです。こんな感じ。

教習手帳の様子

教習手帳の様子

焦りと、不安の技能に追われるようになった頃、ある教官と出会いました。名前を仮にGとします。

教官Gに運転を見てもらった時、今までの教習では感じたことのないくらいとても楽しい運転ができました。Gの、私を面白おかしくからかって笑いをとるスタイルは私の緊張をほぐしてくれました。その時のGの言葉「どう、運転楽しい?技能教習は楽しく運転しないと意味ないからね〜」

私はこれを聞いて、決めた!と思いました。またこの人に予約しよう!と。また、今までの私の技能教習についての不安と焦りをGに話すと、これからは担当教官と、Gの2人に絞って教習を受けた方が、良いかもとのことでした。

その数回後の技能では、担当教官に初めてあたりました。名前を仮にHとします。担当教官Hは、教官Gとは正反対のタイプで「大丈夫だよ〜焦らなくていいからね〜」と、優しい言葉をかけて安心させてくれるスタイルでしたが、こちらも私の緊張をほぐしてくれました。

そんなこんなで、薄暗くてどんよりした天気に太陽の光が差し込んだわけでありますが、分厚くておおきな灰色の雲がしっかりと迫ってきていたのに、この時の私はまだ目を向けようとしませんでした。

ある程度、どの項目においても復習項目を付けられながらも、ようやく坂道発進に入りました。最初の坂道発進は教官Gが担当でした。私は、最初発進することにおいて何度も練習させられたこともあって、クラッチの使い方はまずまずレベルまでには達していました。坂道発進のやり方について、言われるがままにするだけで、さらっとできてしまいました。

坂道発進の項目を終えたところで、MT免許の第一段階の本来の授業時間の15時限分を終了させてしまいまいました。これが8月末のことでした。それから自動車部の七大戦、その後の帰省などが重なり、次の技能は1ヶ月以上あいて10月になってしまいました。

そして、10月になり、S字・クランクの項目に入りました。クランクに関しては、最初どうハンドルを回せば直角のカーブを通行することができるのか全く検討もつかない状態でした。一方S字に関しては、初回からなんとなくの感覚で、脱輪せずに通過できてしまいました。

ところが、クランクはハンドルを切るタイミング、ハンドルを全開で回すということを教えてもらってからは、失敗することがなくなったにも関わらず、S字に関しては成功してもフワフワとした感覚しかなく、いつ脱輪するのかという不安を、常に抱えながらこなしており、たまに脱輪することもありました。

意外と、復習項目が付かずに終わるのでは?という期待も最初のうちだけで、いつものように数時間の追加が付いてしまいました。

それでも、なんとかS字・クランクを終え、総合コースを走ることになります。しかし、ここからが本当につらい苦しみを味わうことになるのです。また、私の担当教官であった教官Hが、自動車学校を辞めることになったという事実も、私の不安をさらに煽りました。

私が総合コースで最も苦労したのは、“左折”です。教官に「膨らみすぎ、膨らみすぎ」と言われるのがしょっちゅうで、しまいには技能の序盤に教わった左カーブの復習に始まり左カーブの復習で終わる1時間もありました。運転初心者によくあることですが、遠くを見て(目線を上げて)運転することが、なかなかできなかったのです。

次に苦労したのは、ギア操作です。今まで、新しい項目をこなすことで精一杯だった私に、GもHもシフトダウン、シフトアップを教えることは今までありませんでした。急なカーブ、左折ではシフトダウンをする(または、断続クラッチをする)ことが原則ですが、ウインカーを出し、十分に減速した上でシフトダウンをするということに、慣れるまでとても大変でした。場内で特に苦労した急カーブはこちら。(桑園自動車学校教習手帳40ページ参照)

練習コース

練習コース

また、坂道発進の項目の際には難なくこなしていた坂道発進も、クラッチの上げ方が足りないと後退し、かといってクラッチを上げすぎるとエンストしてしまうという事実に板挟みになり、とても悩まされました。そこで私は、アクセルを強めに踏み、クラッチをがっつり上げるという方法でいくことにしました。それを決めてからは、坂道発進はいつもロケット発進になりました。

12月になり、見極めをほぼ90パーの出来で終え、とうとう仮免試験を迎えることになりました。当日、私はがちがちに緊張しており、ニュートラルで発進しようとした程でした。坂道発進を、いつも通りロケット発進で終え、順調に項目をこなしておりました。

しかし、クランクに差しかかった時、今までしたこともない過ちを犯してしまいます。進入する際に、クラッチとアクセルを踏み間違えて、ロケット進入してしまったのです!この時、横に座っていた検定員の「ひぇっ」という悲鳴は今でも忘れられません。(ごめんなさい)私は速攻、ブレーキとクラッチを踏み、ポールに突撃することはかろうじて避けられました。何とか耐えたのです。

しかしまたやらかします。直進で、ギアを3速に入れて40キロ出すところでなんと、3速に入れたつもりが1速に入ってしまうのです。(検定終了後、検定員に言われて気づきました)検定員には「公道に出たら、ミスはミスですまされない。くれぐれも気をつけて」と言われました。

結果発表を待つまでもなく、私は確実に落ちたと思いました。掲示板の前に立ち、またさらにお金がかかるのかと暗い面持ちでいたところ、まさかの合格でした!何とか耐えました。やっとやっと薄暗い雲の層が過ぎ去り太陽が覗き虹がかかった、そんな気持ちがしました。そんなこんなで私は12月末に仮免をとりました。

公道に出てからの経験は、さほど超人的なものではないのであっさりいきたいと思います。結果から話すと、追加講習は合計4時間付いてしまいました。

1番最初に路上に出た時は、エンストすることへの不安と周りの車による圧迫感もあり、進路変更など形にもならず、ただただ怖い1時間でした。ただ、このような不安に関しては、YouTubeで進路変更、右左折の際の注意事項を確認しイメージトレーニングすることで、ある程度軽減できました。

では、第二段階で追加講習が付いてしまった主な要因は何かというと、それは右左折です。交差点で右左折する際に、ウインカーを出し、交差点の30m手前あたりで進路変更し(そこまではアクセルをゆるめずに)、そこから一気にブレーキを踏んでシフトダウンし2速に入れ、クラッチから完全に足を離した状態で交差点に進入し、さらには歩行者の有無をしっかり判断する(近場の側からでなく、対向側までしっかりチェック)ということを習得するのに時間がかかりました。この一連の過程を、スムーズにこなせず、クラッチに足が残ったまま交差点に進入してしまうことが多かったのです。

でもそれも乗り越え、4月中旬に見極めを迎えました。最後になるかもしれない技能教習であるこの時に、見極めの出来もイマイチだったこともあり、教官Gには「たなかさんのことを俺は信じてないからな〜。見事に期待を裏切ってくるタイプだからな〜」とか「前回、落としといた方がよかったかもな〜」とかめちゃ言われたものの、退校期限(5月初頭)も迫っていたことからとりあえず受けてみるという方針になりました。この時、私はにっこりと笑ってはいたものの、心の中では「なんでそんなこと言うねん・・・。しんど。」と思っていました。

けれど、卒業検定を合格してから思い返してみると、彼なりの私へのプレッシャーの軽減方法だったのかもと、思い胸が熱くなることがよくあります。真実はわかりませんが、何と言っても彼はプロ中のプロですから・・・。講習中は、厳しい判断で追加講習をつけて来たGに、イライラを密かに募らせたこともありますが、私があまりにも身構えて運転に臨むと、ボロボロの結果になってしまうと分かってくれており、とても良き理解者でした。ここまで長い間、私の運転に付き合ってくださったこと、本当に感謝しています。

そして卒業検定当日、ここも結果を先に言います。無事合格いたしました。

初心者マーク

初心者マーク

しかし、検定員には運転中に何度か注意をされた上に、最後にはため息までつかれてしまいました。最後に何を注意されたのか、ここで述べて終わりたいとおもいます。「1速でひっぱりすぎず、1速から2速へのシフトアップへのタイミングを早めること」「交差点で曲がるときに交差点の中心付近で対向車側に膨らまずに中心のすぐ内側を通ること」「駐車する時はバックギアに入れること」です。

ここまで育ててくれた桑園自動車学校に、感謝してこれからも日々、運転スキル向上に精進していこうと思います。5月中旬に無事免許をとることができたのですが、8ヶ月通い続けた勲章としてボロボロになった教習手帳をあげておきます。最後までお読みいただきありがとうございました。これから免許を取得されようとする方、応援しております。頑張ってください。

教習手帳

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