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男なら車でモテろ!~バブル時代の『デートカー』~

みなさんこんにちは!静岡大学自動車部・旧車担当ことNです。突然ですが、皆さんはモテたくないですか?私はモテたいです。

私も車を所有していますが、狭くうるさい軽自動車で、助手席に乗せる相手もおらず、車イジリに没頭する日々を過ごしています。

車を買ったら少しはモテると思っていたけど、乗せるのはガールフレンドではなくサーキット用の予備タイヤばっかり・・・そんな悲しい人、他にもいませんか?

しかし、80年代後半から始まるバブル経済では、車を持つ事自体がモテるステータスであり、『この車種に乗っているだけで女の子にウケる』という魔法のような車たちがありました。いわゆる『デートカー』と呼ばれる車種です。

では、昔のモテる車とは一体どのようなものだったのか?現在はどのような車がモテているのか?どうしたらモテる車になるのか?など、順を追って考えていきましょう。

モテる(人気のある)車の変異

過去の話

前述の通り、今から30年ほど前、1980年後半から1990年代初頭にかけてのバブル経済の時代では、車を所有する事が、“ステータス”とされていました。特に日産・シルビアやホンダ・プレリュード等のスペシャリティーカーは『デートカー』と呼ばれ、この車に乗っているだけで、女の子にウケたとも言われています。

2ドアクーペが流行った時代は過ぎてしまったかもしれませんが、中には今なお根強い人気があるものも多く、この時代の車に憧れる若者も多い事でしょう。ここではそんなデートカーについて振り返ってみましょう。

①:ホンダ・プレリュード

〜デートカーの代名詞:プレリュード〜

〜デートカーの代名詞:プレリュード〜

当時のデートカーとして、最も有名なものといえばこれです。FF車とは思えない低いボンネット、フロントからリアまで真っすぐに伸びた美しいフォルム、スポーツカーの代名詞とも言えるリトラクタブルヘッドライトなど、当時の若者の思う「カッコよさ」を詰め込んだような車です。

写真の2代目では、市販車としては世界初となる、機械式四輪操舵(4WS)が搭載された事でも有名です。当時は多くの市販車に最新技術が惜しげもなく投入され、最新技術であることもステータスとされていました。燃費にしか注目されない現代と、大きな違いですよね。

今では、完全にミニバンメーカーというイメージが強いホンダですが、80年代からF1で猛威を振るい、スポーティーなイメージが強かったのも、この車が売れた理由の一つかもしれません。

特筆すべきは、運転席から助手席をリクライニングすることができる、通称『スケベノブ』が搭載されていることでしょう。この車で彼女を連れて綺麗な夜景なんかを見に行き、イイ感じの雰囲気になったところで、運転席からシートを倒し・・・なんて事が沢山あったのでしょう。

この車格だと室内空間が狭いのは容易に想像できますが、それもまた一興だったのかもしれません。飛ぶように売れた割には、現存数が少ないのがマニアとしては悲しいところ。

②:日産・シルビア

〜走り屋とデートカーの二層に分かれたシルビア〜

〜走り屋とデートカーの二層に分かれたシルビア〜

シルビアは初代から一貫して2ドアクーペ(3・4代目には3ドアハッチバックもあり)であり、そのコンセプトは基本的にどれもスペシャリティーカーとしての立ち位置でした。ここでは特にデートカーとしての印象の強い5代目、S13について紹介します。

プレリュードが売れに売れまくった後、打倒プレリュードを掲げて製作されたのがこのS13シルビアです。「アートフォース・シルビア」と名付けられたデザインは、1988年のグッドデザイン大賞を受賞しています。

当時の国産車が直線基調の角ばったデザインが多い中、このような伸びやかで美しいデザインはとても斬新だったのでしょう。今見ても引けを取らない、実にカッコいいデザインですよね。

プレリュードのようにボンネットを低くするため、歴代シルビアと同じくFRレイアウトにした結果、幸か不幸か走りの面でも注目されることとなりました。S13以降のモデルでも(特に最終モデルのS15において)スポーツカー感が強く打ち出されるようになり、S13がシルビアのイメージを決めたモデルと言えるかもしれません。

サーキットや峠でスポーツ走行に用いられるようになった結果、事故増加により、任意自動車保険の保険料率がメチャクチャに跳ね上がってしまったのです。現存する車両の多くはスポーツ走行で酷使されたものであり、廃車ですら部品取りとしての価値が高いため、台数はあるのに価格も維持費もやたら高額という、所有するにはなかなかの覚悟がいる車となっています。

なお、シャシーを共有している180SXはその後のモデルでも継続して5ナンバーでFRレイアウトだったため、モテたい男はシルビア、走り屋は180SXを好んで選んだとかなんとか・・・

③:トヨタ・セリカ

〜WRCではカルロス・サインツがセリカをチャンピオンカーにした〜

〜WRCではカルロス・サインツがセリカをチャンピオンカーにした〜

セリカもシルビアと同じく、スペシャリティーカーの位置づけとして販売されました。モデルも後半になると、GT-TSやGT-FOURといったモータースポーツ向けのモデルも販売されています。

バブル経済時のデートカーとして取り上げるとすれば、原田知世さん主演の映画『私をスキーに連れてって』に登場した、ST160系セリカでしょう。

このタイトルを聞いて懐かしむ方はオッサン、世代ではないけど観たことのある方は僕のようなマニアか変態で間違いないです。スキーブーム、トレンディドラマブーム等、様々な社会現象を巻き起こした、バブル経済を象徴するかのような本作に搭乗したのが、このT160系セリカです。

先代モデルから変わってFFとなり、曲面とも直線的ともとれる滑らかなデザインとなったこのセリカですが、フルタイム4WDであるST165:GT-FOURが劇中にて雪山を颯爽と駆け降りるシーンは、今見ても強烈で、この車のカッコよさをより引き立てています。

それまでは4WDといえば三菱・パジェロやトヨタ・ランドクルーザー等の大きな車格のクロカン系というイメージでしたが、このセリカの活躍や、先述のスキーブームや4WDブームも相まって、このセリカに乗ってスキーに行くカップルが絶えなかったそうです。(劇中車は実はFFのモデルでしたが・・・)

ちなみにセリカですが、ダルマセリカと呼ばれる初代のモデルは、国産車としては初めて大々的に売れたスペシャリティーカーだったりします。そのため、バブル世代より上の世代のオジサマ達は、このセリカでデートやドライブに行った方も多いそうで、今でも国産旧車として高い人気を誇る車両となっています。

④:トヨタ・マークⅡ3兄弟(マークⅡ・チェイサー・クレスタ)

〜白いボディでも、水アカがつけないように洗車をした〜

〜白いボディでも、水アカがつけないように洗車をした〜

スポーツカー的な人気を博したのがセリカであるなら、高級志向の路線でバカ売れしたのはこのマークⅡを始めとした3車種でしょう。当時、景気の上昇に従い、高級車が一般の人々の間に浸透していきました。

「スーパーホワイト」と名付けられた白いボディーカラーに身を包み、1984年にデビューした5代目マークⅡ・3代目チェイサー・2代目クレスタ(X70系)は、高級志向を望んでいた当時の若者達に人気を博し、爆発的に売れることとなりました。

このような白く高級志向の車種は、当時ハイ・ソサエティー・カー、略して『ハイソカー』と呼ばれ、どのメーカーもこぞって高級志向の4ドアセダンやハードトップを発売するようになりました。この現象は『ハイソカーブーム』と呼ばれ、当時の社会現象とまでなりました。

FRレイアウトで、最高グレードでは2000cc直列6気筒DOHC24Vツインターボエンジンを搭載していたマークⅡ3兄弟は、高級志向でありながらスポーツカーに匹敵する加速が楽しめるということで、日産・ローレル、R31スカイライン、マツダ・ルーチェ等の他社の高級車を差し置いて、常にハイソカーの代表的な存在となったのです。

当時はバブル景気と相まって、「カローラの販売台数の次に売れる車」と言われるまで、販売台数が多い車種でした。その後もこの3車種は高級かつスポーティーなセダンという路線を突き進み、終盤のモデルは今でもドリフト走行等で目にすることも多いです。

⑤:トヨタ・ソアラ

〜ソアラは日本の高級グランドツーリングカーである〜

〜ソアラは日本の高級グランドツーリングカーである〜

ハイソカーとして当時の若者が所有できたのがマークⅡであったとするなら、当時の若者の憧れの存在であったのがソアラです。端正で美しい2ドアクーペのフォルムに、当時のトヨタが誇った全ての技術が惜しみなく導入され、文字通りトヨタの最高級車として、ハイソカーブームの王者として君臨しました。

当時としては革新的だったデジタルメーターやオートエアコン、目的地までの距離を計算してくれるドライブコンピューター、世界初となる電子制御式サスペンション等に加え、ソアラの為に開発された直列6気筒DOHC2800ccのエンジンに5速MTを搭載し、日本が誇る高性能GTカーとなりました。

2800ccという大排気量のため、車両価格だけでなく税金の面でもかなり費用のかかる車でしたが、それでも飛ぶようにうれたのはやはりバブルの影響でしょうか。当時は「女子大生ホイホイ」なんてあだ名が付けられるほど、若者の憧れの『モテ車』だったのです。

⑥:日産・シーマ

〜シーマ現象を巻き起こした、初代シーマ〜

〜シーマ現象を巻き起こした、初代シーマ〜

シーマは1988年、バブル期の真っ最中にデビューしました。

Y31セドリック・グロリアをベースに、トヨタ・クラウンの対抗馬としてV型6気筒DOHCエンジンに全車3ナンバーという、民間向けの日産の最高級車として販売されたこの車は、最高グレードが500万円という価格帯でありながら、当初の1年間で36,400台、4年間で12万9,000台も売れることとなりました。

当時の高額商品を求める風潮により飛ぶように売れたこの車両は、『シーマ現象』と呼ばれるほどの異例の大ヒットとなりました。

しかしバブル経済崩壊とともに人気も衰退し、その後もモデルチェンジを続けるも、売れ行きは復活することなくそのまま販売終了となります。デートカーといえるかは別として、このような高級車が人気を博し、飛ぶように売れたという現象も、車を持つことがステータスとなっていた時代だからこその出来事だったのでしょう。

現代の話

それでは現在の人気車種を見てみましょう。好きな車というのは個人の好みも大きく反映されるため、ここでは『車を購入する際に欲しい車』というアンケートの結果から考察を進めていきたいと思います。

◆車を購入する際に欲しい車 ※複数回答
1位 トヨタ・アクア
2位 トヨタ・プリウス
3位 BMW(3シリーズ/5シリーズなど)
4位 日産・ノート
5位 ホンダ・フィット
6位 フォルクスワーゲン(Golf/Poloなど)
7位 メルセデスベンツ(Cクラス/Eクラスなど)
8位 アウディ(A1/A3など)
9位 日産・キューブ
10位 レクサス(LS/CTなど)

【ソニー損保「2018年 新成人のカーライフ意識調査」より】

ここでは上位10車種のみ記載していますが、過去のデートカー等に見られたような2ドアクーペは上位には上がってきませんでした。逆に、狭く乗りづらいクーペよりも、安くても居住性のよい車の方が求められている、ということがはっきりと分かります。

まとめ<推測と結論>

最近は『若者の車離れ』なんていう言葉を多く聞くようになりました。実際、上記の意識調査によると、自動車の購入の際にメーカー・ブランドを意識しているのは半分以下であるという結果も出ています。しかし、日本自動車工業会による市場動向調査によると、車を所有していない10~20代の社会人のうち、4割強が「車に関心がある」と回答しています。

これらの調査によると、若者の車に対する意識は完全に無くなったわけではなく、『所有』から『利用』へと移行していることがはっきりと分かります。これはつまり、車を所有することがステータスだった時代は終わり、モテる条件としては、『どのような車を所有しているか』ということから、『その車でどのように楽しくドライブできるか』と、いう事に変化しているのではないでしょうか!!

分かりやすく言うならば、高額でハイパフォーマンスな車に乗っている彼氏よりも、狭い車でも楽しくドライブができる彼氏の方が求められていると、いう事です!

いかがだったでしょうか。このコラムを読んで、男は車種じゃない!と自信を持った人、それでも憧れのデートカーにこだわりたい!と思った人、色々な方がいるでしょう。様々な意見があることとは思いますが、私個人では、結局は車なんて個人の趣味であり、他人に迷惑をかけない範囲で好きな車種に乗るのがよいことだと思っています。

最後に。車でモテたいけどモテない私のような貴方のために、今日からできる簡単なテクニックをお教えします。

洗車と車内の清掃だけは欠かさずやりましょう!

以上

(執筆:静岡大学自動車部・旧車担当 N)

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