☆ どノーマルなインプを、華麗なダート車にするための13装備とは?「ダートの道」 ☆

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☆ どノーマルなインプを、華麗なダート車にするための13装備とは?「ダートの道」 ☆

こんにちは北大自動車部です。
今回は、中古車屋やディーラーで購入した普通の車をダート車にするのに必要な装備を紹介します。
普通の車…
ノーマル車と、ダート車の一番の違いは、ノーマル車は舗装路を走る事を前提とした装備に対して、ダート車は未舗装(dirt road)を走る事を前提としている点です。

未舗装(dirt road)とは、泥などで砂利道や、ぬかるんだ道のことなので、舗装路に比べて滑りやすく、また凹凸もあるために、ダートトライアル競技でノーマル車を走らせるには難点が多いという事になります。
私の愛車、インプレッサ(GC8)をノーマル車からダートラ車両へと改造した経験から、インプレッサについては少々詳しめに書きます。
ダート車を一から作ってみたい方や、インプレッサが好きな方に見ていただけたら幸いです。

著者の愛車:インプレッサ

著者の愛車:インプレッサ

≪装備1:ロールバー≫

ロールバーとは、スチールまたはクロムモリブデン鋼(クロモリ)などで作られた鉄骨を車内に這わせたもので、車両の剛性を高め、安全性を向上させています。
JAF規定の大会では、クラスによってエントリーにロールバーの取り付けが必要な場合があり、そのようなクラスに参加する場合は取り付けなければなりません。
また、上記の規定では現在のところスチール製のみが認められています。
取り付けが不要なクラスに参加する場合でも、ダートやラリー競技では車が横転する危険性もあるのでロールバーの取り付けが推奨されます。

矢印部分の、黒い鉄骨がロールバー

矢印部分の、黒い鉄骨がロールバー

≪装備2:バケットシート≫

乗用車に標準としてついているシートは、乗り降りがしやすくリクライニングもでき、快適なものですが、ホールド性が低いためスポーツ走行には向いていません。
バケットシートは座面が深いためホールド性が高く、標準のシートよりも軽いため、体をしっかり固定することでスポーツ走行の際運転に集中できるということだけでなく、車体の軽量化にも貢献しています。
またホールド性が高いということは、車がクラッシュした時や横転した時の安全性も高くなるので必須となります。

バケットシートと4点式シートベルト

バケットシートと4点式シートベルト

≪装備3:4点式シートベルト≫

公道で装着義務のある3点式シートベルト以上に体を固定することが出来るシートベルトです。
命にかかわる装備なうえ、スポーツ走行中に体が動かないように固定してくれるため必須です。
しかし、4点式シートベルトだけで公道を走行することは違法となるので、必ず3点式シートベルトを装着して走りましょう。

≪装備4:ガード類≫

ダート走行時には、下から石が跳ね上げられることやコースアウトした際に車体の底が路面に突き上げられることにより車体の下回りが損傷します。
それをガードと呼ばれるジュラルミンやアルミニウムの板を取り付けることで防ぐ必要があります。

  • アンダーガード
    アンダーガードは、車体の下周りを守るガードのうち、特にオイルパンとその周辺を守るためにエンジンルームの下に取り付けられたものを指します。跳ね上げた石でオイルパンに穴があき、エンジンオイルが漏れてしまうとエンジンが壊れてしまうため、アンダーガードはあった方が良いでしょう。
    車体前部下側にあるのがアンダーガード

    車体前部下側にあるのがアンダーガード

  • タンクガード
    タンクガードは燃料タンクを守る役割をし、走っている際にタンクに穴が空き、ガソリンが漏れ出してしまうことを防ぎます。
    アンダーガードと同じ程度必須です。
  • デフガード
    ディファレンシャル(デフ)を守るガードです。
    下から跳ね上げた石程度では壊れることはあまりありませんが、長年走っていると痛んでくるので、優先度は低いのですがあるに越したことはありません。

≪装備5:マッドフラップ≫

ダート走行時に、タイヤが跳ね上げる石や砂がボディーを傷つけるのを防ぐために、ホイールハウスの後ろにつけられたEVA樹脂製の板をマッドフラップと呼びます。
ボディーに傷がついてしまうとそこから錆びてしまうため装着した方が良いでしょう。

ホイールハウスの後ろについている赤いものがマッドフラップ

ホイールハウスの後ろについている赤いものがマッドフラップ

≪装備6:LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャルギア)≫

LSDとはいわゆる「デフ」と呼ばれるものです。
通常、車は曲がる際に、車輪の内輪と外輪に差が生じ、外側の車輪の方が、回転数が多くなります。
この内輪と外輪の回転差を吸収するために「オープンデフ」と呼ばれるものがついています。
このオープンデフにより、内輪より多く回転している外輪に駆動配分を多くすることができ、スムーズに曲がれるようになっています。
一見するとメリットしかないように見えますが、やはりデメリットも存在します。
それは、サーキットやダート走行などで高速で曲がる際のロールによる傾きや、ダート走行時の路面のうねりによって片輪が浮いてしまい、接地している駆動輪ではなく浮いている駆動輪の方に多くの駆動力が配分され、接地している駆動輪には駆動力が伝わらず、前に進まなくなってしまいます。
それを無くすためにあえて左右の車輪の回転差を無くすように作用させることによって、片輪が浮いた状態でも、接地している車輪に駆動力を配分し、前に進むようになります。
ダート走行ではLSDはほぼ必須であり、舗装路でのスポーツ走行でも装着した方がいいパーツですが、本来車を曲げやすくするための物を、逆に曲がりにくくさせてしまうので、上手くセッティングできればかなり効果的ですが、下手にセッティングすると全く曲がらない車になってしまうため、注意が必要となります。

≪装備7:DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)≫

FF車やFR車などの2WD車は、駆動輪にしかデフはありませんが、インプレッサやランサーエボリューションなどの4WD車には「フロントデフ」や「リアデフ」に加え、前輪や後輪の駆動配分に作用する「センターデフ」があります。
特に一部のインプレッサには、DCCDと呼ばれる機能がついています。
センターコンソールについたダイヤルを回すことにより、前後の駆動配分をフロント:リア=35:65からフロント:リア=50:50の間で調整できるというものです。
ロック率をフリーとした場合は、前後の駆動配分が35:65とFRベースの4WD特性となり、コーナリングしやすくなります。
それに対してロック率をフロント:リア=50:50にした場合、直結4WDの特性になり、アンダーが強くなる半面、直進安定性やトラクションが良くなるという特徴があります。
DCCDはこのロック率をダイヤルで調整でき、コーナリング重視かトラクション重視かをその場で変えることが出来ます。
ちなみに一般的な4WD車では、ジムカーナなどでサイドターンをする際、デフロックの状態では前後の車輪がつながっているため、全輪がロックしてしまい、サイドターンが困難になってしまいます。
一方でDCCDのついたインプレッサは、サイドブレーキを引いたことをセンサーが感知すると、強制的にデフロック状態を解除し、サイドブレーキをおろすと再びデフロック状態になり、立ち上がりに備えます。
このような優秀なDCCDがついているインプレッサは、GC8では完全競技仕様のTYPE RA STI、2ドアモデルのTYPE R STI、2ドア2.2L仕様の22Bと限定300台のS201の4つだけにしか付いていません。
大会などでタイムを出そうとするとやはり必要になってくるので、GC8で速いタイムを狙っている人はDCCD付きのGC8を購入しましょう。

≪装備8:ショックアブソーバー≫

サーキットやジムカーナが車高をギリギリまで下げて足回りを固めて走る反面、ダートラは車高を純正車高くらいの高さかそれより少し高いくらいにしてストローク量を稼ぎ、スプリングレートも比較的やわらかいものを使用して路面の凹凸を吸収できるような足回りにするのが一般的です。
STIの純正ショックは硬すぎず柔らかすぎずダートラに向いているので、何をつけていいのか分からない方はSTI純正で走ってみましょう。

≪装備9:吸気&排気≫

我々一般人が思いつく一番一般的なチューニングが、排気&吸気チューンではないでしょうか。
基本的に吸気と排気はセットで行うとより効果があります。
一般的に、純正マフラーより径の太い社外のマフラーに変えた方が高回転時の抜けがよくなりますが、もともと低速トルクの弱いGC8が径の大きいマフラーにしてしまうと、より低速トルクが落ちてしまうので、径の小さいラリーマフラーなどをつけると低速トルクが出るためよいでしょう。
また、一般的な吸気チューンである剥き出しタイプのエアクリーナーへの交換は、吸気効率は上がりますが、ダート走行時の砂埃をもろに吸ってしまうので、エンジンへのダメージを考えると吸気チューンは純正タイプの交換に留めるか、吸気チューンはしない方がいいでしょう。
私の車はフェンダー内吸気だったので、ダート走行した時に砂埃を巻き上げてエアクリーナーが一瞬で泥まみれになり、エンジンへ繋がっているパイプにも砂埃がついていたので、エンジンにかなり砂が入ったようです。
皆さんは私のようにならないためにも、ダートを走るときはフェンダー内吸気ではなく、エンジンルームから吸うようにした方がよいです。

ダートラで真っ黒になってしまったエアクリーナー 上:使用前/下:使用後

ダートラで真っ黒になってしまったエアクリーナー
上:使用前/下:使用後

≪装備10:強化クラッチ≫

クラッチとはエンジンからの出力をトランスミッションと呼ばれる部分に伝えたり、切断したりするものです。
通常の走行ではクラッチを強化品にする必要はありませんが、スポーツ走行をする際には、クラッチが滑ってしまい、エンジンから出力された力がトランスミッションに伝達されなくなってしまうので、エンジンからの力を確実にトランスミッションに伝達させるために、より摩擦力の高い素材を使ったクラッチディスクと、より圧着力の高いクラッチカバーへの交換が望ましいです。
圧着力が強くなるデメリットとしてクラッチペダルが重くなり、街乗りで不便を感じることもありますが、最近の強化クラッチはクラッチペダルが軽いものもあります。

≪装備11:ダートのブロックタイヤとホイール≫

ダートラは一般的なタイヤとは違い、ブロックタイヤと呼ばれる独特なトレッドのタイヤを使います。
また、さまざまな路面の状況に適したタイヤの種類があるので、走る路面によってタイヤを選択する必要があります。
インプレッサWRXはC型から標準タイヤサイズが16インチですが、ダート用タイヤに16インチは存在せず、15インチまでしかありません。
したがって、ダート走行をする際にはインチダウンを強いられます。
インチダウンする際はブレーキキャリパーに干渉しないかが重要なポイントとなります。
GC8の前期型と全モデルのWRX、TYPE-RA、TYPE-RA-Limitedはフロントキャリパーが片押し2ポットキャリパーなのに対して、後期型と呼ばれるアプライドモデルD以降のモデル(TYPE-RA-STIは選択式)はフロントのブレーキキャリパーが対向4ポットキャリパーです。
対向4ポッドキャリパーの場合、ほとんどの15インチホイールを履こうとしても、ブレーキキャリパーと干渉するため装着できません。
対向4ポットモデルでダートラをするには、干渉しない一部の15インチホイールを買うか、キャリパーやディスクローターなどを前期型やTYPE-RAの片押し2ポットキャリパーに総取替えするかの2択になります。
しかし現実的な解決法としては、対向4ポットキャリパーでも装着できる15インチホイールを買う方になります。

≪装備12:エンジンマウント&ミッションマウント≫

ダート走行をする上での優先度は低いですが、エンジンとミッションを固定しているマウントを強化品のマウントに変えることにより、フィーリングアップや加速の向上などが期待できます。
しかし、エンジンを固定しているマウントが硬くなることにより、エンジンの振動が車内まで響くようになり、車内環境が悪化するなどのデメリットもあります。
ダート車を作るうえで必須というわけではないので、実際に運転してみてから検討してみましょう。

≪その他の装備:ダートするにあたって必要な小物類や注意事項≫

ダート走行をはじめとする自動車競技を行う際はヘルメットやグローブはもちろん、動きやすい靴を履きましょう。
また、車がクラッシュした衝撃で割れたガラスで怪我をしないように長袖長ズボンもきちんと着用しましょう。
また、クラッシュ時に車から火が出ることがあるので消火器も積みましょう。

≪最後に≫

ダートラは危険な競技です。
舗装路と違い、滑りやすい未舗装路を高いスピードで走らせるので、タイヤはスリップ状態で良く滑ります。
しかし滑るタイヤをコントロールする技、ドリフトを用いてコース出口に真直ぐに車台を向けてアクセルを全開でストレートに向かいゴールする!!
なんとも気持ちが良いものです。

それだけに、ロールバー、4点式シートベルト、小物類などの安全装備を装着して走りましょう。
そしてより速く走るために、吸気やその他のチューニングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ダート車への道、、、
ダート(未舗装)故に平坦な道では無いです。
しかし!その道の先には素敵なゴールがあると信じて走りましょう!

(執筆:北海道大学自動車部)

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