廃車手続きに行ってみよう!

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廃車手続きに行ってみよう!

皆さんの、自動車ライフの中でいったい何台の愛車を乗り換える事をするのでしょうか?

また、乗り換えた新しい車には、新しい自動車登録番号標… すなわち自動車のナンバープレートが封印作業をされて、皆さんの愛車となって行くのですが、さて乗り換える前の愛車のナンバープレートはどうなるのでしょうか?その乗り換える前の愛車が廃車になると言う事は、どんな手続きをすれば良いのでしょうか?
ほとんどの自動車ユーザーは、乗り換える次の“新しい車”(新車もしくは、新しい中古車)に興味が移ってしまって、“古い車”(廃車もしくは、中古車販売用の車両)には興味を示さない方がほとんどですよね。これは責められる事では無く、新しい車へのワクワク感やトキメキ感は、何とも言えない感情で抑えられないですから仕方が無い事なのです。しかし、私たち廃車ドットコムではその古い車に愛情を注いで、普段自動車ユーザーが気にしない、運輸支局での廃車の手続きを適正に執り行うのです。
そもそも運輸支局とは何ぞや!?という事もございましょうが、根本的に“廃車手続き”とは、どんな事を意味するのでしょう。

そもそも、日本国内を走る自動車は、「道路運送車両法」という法律によって「登録識別情報」を記録された車両だけが、「自動車登録番号標(ナンバープレートの事)」をつけて、道路を走る事が出来るのですが、そのナンバープレートを返納して登録識別情報を書き換える事が、一般的に“廃車手続き”と呼ばれる事が多いです。その登録識別情報を廃車手続きで記録を変更する事を“抹消登録”と言います。つまり抹消登録こそが廃車手続きと言えるでしょう。

岐阜の運輸支局と自動車会館

岐阜の運輸支局と自動車会館

運輸支局内の案内図

運輸支局内の案内図

さて、その抹消登録をややこしく感じさせるのが、「運行停止」「滅失、解体、用途廃止」「輸出」等の目的により抹消登録方法が違う事です。抹消に関して記述するなら下記の図のごとく、“永久抹消”“輸出抹消”“一時抹消”の3つがあげられます。そして、一時抹消の後に“解体の届出”と“輸出の届出”及び届出の行為があります。図のオレンジ色で囲った枠内(永久抹消登録、解体の届出)の“滅失、解体、用途停止”と言う行為の内“解体”と言うのが、自動車リサイクル法に基づいて、自動車解体を実施した行為による抹消登録と言えます。
道路運送車両法、第15条及び第16条第3項という登録状態の事です。

ややこやしいですね!? そんな筆者も陸運支局の手続きには不慣れでして、通常は事務の女の子が抹消手続きに関して親切丁寧に対応してくれるので、お客様におかれてはご安心下さい。
しかし時には、お手伝いで陸運支局に出向く事もございます。筆者が在籍しているのは廃車ドットコム・岐阜なので、抹消手続きをするのは岐阜県岐阜市。その岐阜陸運支局の正式名称が「国土交通省中部運輸局岐阜運輸支局」と言います。国土交通省>中部運輸局>岐阜運輸支局という事ですね。国交省の地方運輸局である中部運輸局の岐阜の陸事部門であり、陸運事務所は岐阜運輸支局の出先機関で「自動車検査登録事務所」と言う事になりますので、通称:陸事(リクジ)と自動車屋さん達は呼ぶことも多いです。そんな運輸支局に抹消手続きにゆくと、手続きをしている殆どの方が自動車業界の方々、つまり業界人ばかりで、皆さんスタスタと目的の窓口で手続きを済ませて行きます。そんな中で、筆者だけがキョロキョロと挙動不審な感じで窓口に歩み寄ります。そこで本コラムでは、初めて自動車検査登録事務所に訪問しても戸惑わないように雰囲気だけで伝わるようにご紹介しようと思います。

まず、初めに全国の支局で配置は違いますが、お伝えしなくてはならない事は支局の周りには関連団体の建屋も隣接しているケースがほとんどであると言う事です。筆者が訪問した岐阜支局でも、

(1):岐阜県自動車整備商工組合テスター場
(2):岐阜県自動車整備振興会会館
(3):岐阜県自動車税事務所
(4):岐阜県自動車会館
(5):中部運輸局岐阜運輸支局
(6):中部運輸局岐阜運輸支局自動車検査場

と、六つの施設が立ち並んでいます。しかし抹消登録の手続きで訪問するのは、④の自動車会館と、⑤の岐阜運輸支局で大丈夫です。狭い駐車場に愛車を駐車して、最初に向かったのが岐阜県自動車会館です。上部組織に日本自動車会館と言うのがありまして、「よりよいクルマ社会」の実現をめざして、人と情報の活発な交流を演出することをスローガンにしている団体です。なんだか天下りの臭いがプンプンしますが、キチンと業務を実施して頂いていまして、印紙の売捌きや自動車登録番号標の回収及び販売や希望ナンバー受付等の業務をしています。

ナンバー返納機

ナンバー返納機

大型車等のナンバーは直接窓口で返納する

大型車等のナンバーは直接窓口で返納する

まず最初に自動車会館の15番窓口にて、自動車登録番号標(ナンバー)は、抹消手続きの前に“返納”をしなければなりません。なぜなら、ナンバープレートは借り物です。時々愛車との想い出に廃車するお車のナンバープレートが欲しいと仰る方がいますが、偽造ナンバー製造目的の防止等の観点からも必ず返却しなくてはなりません。特殊な事例として、盗難や滅失、遺失等の理由での事由書を提出すれば返納しなくても抹消手続きは可能なのですが、盗難や遺失の場合で後日ナンバーが発見された場合は、必ず返納手続きをしなければなりません。

返納証のシールが発行される

返納証のシールが発行される

返納ナンバー、読み取りの様子

返納ナンバー、読み取りの様子

このナンバープレート返納機は、岐阜ではかなり前から導入されていますが、他府県では未導入の支局もあると聞き及んでいます。返納手続きが完了すると、返納証シールが、「岐阜県自動車会議所」の名称で受領してもらえます。

印紙売場の様子

印紙売場の様子

手数料納付書に印紙と返納証シールを貼り付け

手数料納付書に印紙と返納証シールを貼り付け

同じ自動車会館建屋内の10番窓口に、印紙等の売捌き所があるので、抹消登録に必要な印紙を購入します。主な登録に関する印紙代は、

・新規登録(新規に自動車を登録する場合)700円
・移転登録(名義変更の登録をする場合)500円
・変更登録(住所や苗字など変更の登録をする場合)350円
・永久抹消登録(解体により登録を抹消する場合)0円
・一時抹消登録(一時使用中止により登録を抹消する場合)350円
・輸出抹消仮登録(自動車を輸出しようとする場合)350円
・解体届出(16条3項)(自動車を解体した場合)0円
・輸出届出(16条5項)(自動車を輸出する場合)350円

であります。また、この印紙売捌き所では“抹消登録申請書”も購入出来ます。申請書は専用のOCRシートになっていて、一時抹消登録には“3号様式の2”を、永久抹消登録と一時抹消後の解体届出には“3号様式の3”を使用いたします。ちなみに申請に必要な申請OCRシートは一枚約50円ですが、購入枚数により金額が変わるので最安値は一枚20円程度になります。
手数料納付書に申請に必要な印紙と、ナンバープレートの返納証シールを貼りつけてORCシートを準備すれば準備OKです。余談ですが、この手数料納付書は無料です。つまり申請OCR用紙+印紙代で約500円程度の実費と言う事になります。意外にお安いでしょ?

問題は申請書のOCRシート記入要領やその他の印鑑証明に委任状、譲渡書等の記入要領が少し難しいでしょうか。そんな場合でも大丈夫なのです。有料ですが代書コーナーが自動車会館9番窓口にあり、行政書士の先生が常時滞在していますのでご自分での申請書の作成が心配な方はご利用されるのも一つの方法です。代書の料金は、窓口に記載されているのでボッタクリな業者に会う事もありませんから、安心です。

代書コーナー(9番窓口)

代書コーナー(9番窓口)

行政書士報酬額表

行政書士報酬額表

このように自動車会館では、自動車ユーザーに対して親切なサービスを展開してくれています。岐阜県自動車会館は5階建てで、2階が喫茶店となっていまして、自販業者の憩い場所ともなっています。その他の入居は

岐阜県自動車会館入居団体プレート

岐阜県自動車会館入居団体プレート

・岐阜県自動車販売店協会
・日本自動車販売協会連合会岐阜県支部
・中部自動車共済協同組合岐阜県支部
・岐阜県自家用貨物自動車事業協同組合
・岐阜県安全運転管理部会連合会
・岐阜県自家用自動車協会
・岐阜県トラック厚生年金基金
・岐阜県トラック興業
・岐阜県トラック事業政治連盟
・トラック輸送サービスセンター
・岐阜県トラック協会
・岐阜県中古自動車販売協会
・岐阜県中古自動車販売商工組合
・日本自動車査定協会岐阜県支部
・陸上貨物運送事業労働災害防止協会岐阜県支部
・岐阜県トラック協会岐阜支部
・岐阜県流通事業協同組合
・自動車流通事業協同組合
・岐阜県自動車販売健康保険組合
・岐阜県タクシー協会
・バス輸送サービス研修センター
・岐阜県バス協会
・岐阜県自動車販売厚生年金基金
・岐阜県交通安全協会

そして1階に入所しているのが、・岐阜県自動車会議所 となっています。

この入居団体一覧の蒼々たる集まりを見れば、岐阜の自動車サービスに必要な団体が、すべて入居していると言っても過言では無い事がお分かりになるでしょう(笑)

運輸支局・自動車会議所・自動車税事務所の窓口案内

運輸支局・自動車会議所・自動車税事務所の窓口案内

運輸支局案内プレート

運輸支局案内プレート

ナンバープレートを返納して、抹消登録に必要な申請書と印紙をそろえたら、いよいよ運輸支局に乗込みます!申請に必要な書類等は、その所有者と車検証の記載状態によって相違しますが基本的な事例の抹消登録である、一時抹消登録、永久抹消登録、解体届出等の記載要領は運輸支局内にて案内されています。

申請書記入コーナー

申請書記入コーナー

申請書記入要領の案内

申請書記入要領の案内

申請書記入コーナーがあると言っても、来局しているほとんどの方は利用していません。なぜなら業者の方々はOCRシートを事前に購入しておいて、自分の事業所で事前に必要事項を記入して持ち込んで来るからです。もちろん筆者の所属する会社でも事前に記入した手数料納付書と申請書を持参して来ます。そうすればナンバー返納して印紙をそろえれば、すぐに申請出来ますし、記入ミスも無くなりますし、記入中のうっかりミスでの書類紛失等の危険も減りますからね。だから、陸事に来る業者さん達はスタスタと目的の窓口で手続きをしてゆくのです。

岐阜運輸支局の窓口の様子

岐阜運輸支局の窓口の様子

登録受付窓口は5番

登録受付窓口は5番

受付箱に投入して提出する

受付箱に投入して提出する

注意書きだらけの、受付箱

注意書きだらけの、受付箱

岐阜の運輸支局での、5番窓口は登録受付です。新規、管轄変更(転入)、移転・変更、更正・抹消、番号変更等の登録を受け付ける窓口となります。沢山の登録を受付けするので、窓口にスタッフが座っていますが応対はせずに、登録申請書等は必要書類とゼムクリップでとめて受付箱に投函します。あとは待つだけ。そう、待つだけなんです。提出された申請書は受付カウンター後に運ばれて、国土交通省のデーターベースである、MOTAS(自動車登録検査業務電子情報処理システム)と照らし合わせて処理がなされます。このシステムのおかげで全国津々浦々にある93ヶ所の運輸支局と自動車検査登録事務所とのデータやり取りや、日に数回実施されると言われている経済産業省が所有する自動車リサイクルシステム(JARS)とバッチ処理を実施して、解体通知の有無などを確認しています。(ただし軽自動車と二輪車は別のシステムです。)したがい、受付カウンターの後ろはさながら戦場と化していて、皆が忙しそうに右へ左へと動き回っています。もちろん書類も飛び交います。窓際のお偉いさんだけが仕事をしているフリをしている、どこかの会社とはエライ違いです。ただ窓口の後ろには、申請者をドキドキさせるホワイトボードが鎮座しています。そこには大きく“不備書類”と記載されています。そう、申請時には受付箱に投函するだけで、後は待つだけなのですが提出した申請書類に不備があると窓口で呼出しがなされます。一度呼んでも窓口に来ない場合は、“不備書類”のホワイトボードに申請者もしくは申請者代理人の名称もしくは名前が記載されるのです。

“不備書類”呼出し用ホワイトボード

“不備書類”呼出し用ホワイトボード

交付書類の受取は4番窓口

交付書類の受取は4番窓口

月末や3月末の年度末になると、不備書類も多くなります。丹念に準備したハズの必要書類が不足していたり、押印ミスをしていたり、印鑑証明と押印した印影の相違、申請書の記載ミス等々… いろんな原因で不備を指摘されることになります。
そんな書類不備が無ければ、4番窓口で抹消証明書・登録証明書の交付と、申請処理完了の確認がなされます。この4番交付窓口では、普段は受付の方が手続き完了すれば呼出しをしてくれます。5番の受付窓口のように告知ホワイトボードは3月末でない限り出てきませんので、申請者は4番窓口周辺でウロウロせずに待っている事が多くなります。画像を撮影したのは月初で比較的混雑の少ない日の撮影でしたので人影はまばらですが、月末ともなると人だかりの山となります。特に年度末で自動車税の課税対象者が決まる3月末の最終日の午後の窓口になると申請者の焦りからか怒号が飛び交い正に戦場となります。

さてそんな事を考えながら待っていますと、不備書類も無く無事に4番窓口から呼出しがかかりました。今回の申請は、法第16条第3項で一時抹消登録後の自動車重量税の還付を伴う解体届出です。申請者には“自動車重量税還付申請書付表1”及び“永久抹消登録/解体届出手続き完了のお知らせ”を4番窓口で確認して受け取れば手続き完了となります。

申請書付表の用紙

申請書付表の用紙

永久抹消登録/解体届出手続き完了のお知らせ用紙

永久抹消登録/解体届出手続き完了のお知らせ用紙

この、永久抹消登録/解体届出手続き完了のお知らせは、2005年の自動車リサイクル法施行当時は無かったのですが、数多の申し出によりお知らせがなされるようになりました。2005年当時は窓口にて口頭で「この車の届出は完了です」と言われるだけだったのです。この完了通知が発行されるようになってから付け合せが可能となり書類管理がずいぶんと楽になったを覚えています。

ただし、注意事項に記載のとおり登録を証明する書類としては使用出来ません。抹消登録関連の証明書が必要な場合は、別に登録事項等証明書を取得する必要がありますが、特別な事情が無い限り、この完了通知書が発行されたという事は、自動車税の課税対象からも外れましたし別途証明書を取得する必要は無いと言えるでしょう。
また運輸支局には、登録相談コーナーが設けられていますので特殊な事情で必要書類が完備出来ないであるとか、所有者が行方不明、所有者が死亡、転居回数が複数に渡る等々の一般的な事例では無い場合の抹消登録を執り行えるように相談にのってくれる窓口があります。

登録相談コーナー1番窓口の様子

登録相談コーナー1番窓口の様子

運輸支局の取扱業務は、他にも新規登録や、継続検査での検査証交付・検査証・ステッカー交付等があり、別棟では自動車検査場で道路運送車両法に適合した整備がなされているか等の検査を実施しています。

今回は抹消登録手続き(廃車手続き)に関して、岐阜運輸支局を取り上げましたが、他の支局の手続きでも窓口番号が違っても基本は同じように実施なされます。後学のために愛車の廃車手続きに運輸支局に出向くのも大いにアリかもしれませんね。ただ、私たちなら、この手続きを無料サービスで実施しています。

お客様の自動車ライフサイクルの中で、愛車との出会いと別れの演出しているのが自動車販売店や廃車買取りサービスなら、さながら陸運支局は影の立役者という事でしょうか!?
愛車の書類手続きは完全に済ませましょうね! 良い自動車ライフをお過ごしください!!

以上

初めて廃車される方へ

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