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ガレージのゴミ、きちんと処分していますか?

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ガレージのゴミ、きちんと処分していますか?

こんにちは。名古屋大学体育会自動車部です。
突然ですが、あなたはご自身で自動車整備をされますか?
処分に困ったゴミがガレージに溜まっていませんか?
今回はガレージを一掃するための、ゴミの処分方法を紹介します。
この記事が何かのヒントになれば幸いです。

ガレージの隅っこ。乱雑になっていませんか?

ガレージの隅っこ。乱雑になっていませんか?

最近は規制緩和の影響もあり、手軽にDIYで自動車の整備をできるようになりました。
私の身の回りでは自分で車を弄っている人は見掛けませんが、工賃を節約できるし、何より自分で車の状態を知ることができるので、私は自分で整備をします。
車好きの方なら、ご自身で何かしら整備をされる方は多いはずです。

しかし、自分でメンテナンスをすると困ってしまうのがゴミの処分です。
簡単にはごみ箱に捨てられる物ではないので、ついつい溜まってしまいますよね…
でも、だからといってルールを無視してゴミに出すのは無責任です。
適切に処分できないくらいなら、自分でメンテナンスせずに、お金を払ってでも整備工場などに任せるべきだと思います。
環境問題は他人事では済まなくなってきていますからね。
整備工場から出る廃棄物は、“産業廃棄物”として法律に則って処分が必要ですが、私たちが出すのは“一般廃棄物”として処分しなくてはなりません。

<どのような廃棄物が出る?>

日常点検レベルからエンジンの載せ替えや各種オーバーホールといった重整備に至るまで、自動車整備の幅は広いですが、プライベーターレベルではどのような廃棄物が出るでしょうか。

簡単なものでは、エンジンオイル交換やライトのバルブ交換、バッテリー交換などがありますね。
もう少しレベルが上がると、冷却水の交換や点火プラグの交換、ギヤオイルの交換、ブレーキパッドの交換、ブレーキのエア抜きなどがあります。
車検対策で足回りを補修する場合は、破れたブーツ類の交換が必要になるでしょう。
車をぶつけてしまったり、擦ってしまったりすると、バンパー等外装品の交換も必要になりますね。
ここに挙げたのはごく一般的な整備項目ですが、これだけでも様々な種類のゴミが出ることが分かります。
大まかに廃棄ゴミの種別を分けると、
・油脂類
・バッテリー
・ゴム製品
・金属パーツ
・樹脂パーツ
等の種類に分類できます。

さて、このようなゴミ、どう処分しましょうか…?

<自治体の処分方法を見てみると…>

自動車メンテナンスによって出たゴミはなぜ処分に困るのでしょうか?
そうです、自治体では家庭ごみとして回収してくれないからです。
これらのゴミは、一般廃棄物の枠から外れるものがほとんどです。
実際に、私の住む市のゴミの分別に関するパンフレットを参照すると、廃油、バッテリー、タイヤ、自動車やバイクとその部品は市で処理しないゴミとなっています。
これらのゴミの処理方法は“販売店に相談してください”となっています。

では、商品側には処分の方法としてどのような記載があるでしょうか。
よく見る表示ですが、
“処理方法は法令によって義務付けられていますので、それに従い適正に処理してください”
とか、
“各自治体の指示に従って適正に処理してください”
などと書かれています。

オイル系の商品の裏書

オイル系の商品の裏書

自治体の指示に従えば、販売店に相談するということになります。
しかし、ネット通販やオークションなどで購入した、お店を介して購入していない商品の場合はそうもいきませんよね。
ではここからが本題です。
ゴミの適切な処分の仕方を、ゴミの種類ごとに分類して紹介していきます。

<適切な処分方法とその後の処理>

ここでは一般的な自動車のメンテナンスで排出されるゴミを想定して、先ほど挙げた、
・油脂類
・バッテリー
・ゴム製品
・金属パーツ
・樹脂パーツ
の分類に従って処分の仕方や、その後の処理の一例を紹介しようと思います。

~油脂類~

消耗品、交換品として一番思いつきやすいものと言えば、エンジンオイルに代表される油脂類でしょう。
オイルとしては、エンジンオイル、ギヤオイル、そのほか、パワステフルードやブレーキフルード、冷却水なんかもあります。
こういったものは、もちろんキッチンの流しや、ドブに直接捨てるなどといったことはしてはなりません。

エンジンオイルやギヤオイルは、石油を精製して得られる鉱物油や、炭化水素の有機物から化学合成された油です。
そして、冷却水にまぜる不凍液(LLC)はエチレングリコールというアルコールの一種です。
これらの液体は可燃性の液体であるのに加えて、生物にとって有害です。
エンジンオイルの注意事項には、使用したエンジンオイルに長期間触れることによる皮膚がんの危険性の記載があります。
また、エチレングリコールは甘みがあって誤飲してしまう可能性があるのですが、体内に入ると腎臓障害を起こして最悪の場合死に至ることもあるそうです。

このような廃油を手軽に処理する方法としては、廃油処理箱を使って可燃ごみとして処分する方法があります。(LLCはダメです)

オイルを吸収材で受ける。可燃ごみで処理OK

オイルを吸収材で受ける。可燃ごみで処理OK

しかし、地域によっては廃油を吸い取った箱を回収してもらえないこともあるそうなので、注意が必要です。

最も良いのは、廃油処理業者に依頼することです。
しかし、個人レベルでは一気に大量の廃油が出るわけではないので、廃油溜めを用意して、ある程度のオイルがたまってから業者に回収してもらったり、ガソリンスタンドやカー用品店などといった、自動車整備を行う施設を備えたお店に引き取ってもらったりするのが良いでしょう。

自動車部で使用しているオイル貯め

自動車部で使用しているオイル貯め

ただし、初めて訪れたお店でいきなり
「廃油を引き取ってほしい」
と言っても快く引き受けてくれるお店は少ないでしょう。
特にお得意様でもないのにゴミもらってよ、とお願いするわけですからね。
実際友人はカー用品店にクーラント(LLC:不凍液)の処理をお願いしたところ、散々渋られた挙句、千円ほどの処理費用を払ったうえで引き取ってもらっていました。
しかし、私が行きつけのガソリンスタンドにお願いした時は、無料で引き取ってもらえました。
このように、そのお店をよく利用していたり何かを購入したりといった、何らかの条件付きでないと引き取ってもらうのは難しいかもしれません。
また、作業ピットの無いガソリンスタンドでは廃油は回収してくれないので、注意が必要です。

廃油処理業者が回収した廃油は、油水分離や不純物の除去を行った後、再生潤滑油や再生重油、補助燃料などに生まれ変わります。
また、不純物はセメント原料になったり埋め立て処理されたりします。
クーラント(LLC:不凍液)は、エマルジョン燃料化による焼却にて処分されます。

~バッテリー~

バッテリーは交換頻度こそ多くはないですが、車にとっては必需品であり、使えなくなる前に定期的に交換する必要があります。
自動車に搭載されるバッテリーは鉛蓄電池(ハイブリッドカーなどに搭載されるモーター駆動用の電池は含みません)です。
これは、電極として鉛とその酸化物、電解溶液として希硫酸が使われています。
どちらも人体に有害な物質で、鉛は脳や神経系に悪影響を及ぼします。
希硫酸は腐食性があり、触れると皮膚炎を起こします。

バッテリーは消耗品で寿命がある

バッテリーは消耗品で寿命がある

このように、有害物質を含んでいて危険なゴミなので、放置せずに速やかに処分しましょう。
バッテリーは、重量の半分以上が鉛なので資源としての価値が高いです。
専門業者に頼めば買い取ってもらえるので、身近な所で業者を探すとよいでしょう。
私は金属スクラップの回収業者に買い取ってもらいました。

使えなくなったバッテリーはどう処理されるかですが、これらは専門業者で解体されて樹脂と硫酸と鉛に分けられます。
樹脂は廃プラスチックとしてリサイクルされ、硫酸は中和処理されます。
そして鉛は精錬されて再生鉛となり、再びバッテリーなどに使われます。

~ゴム製品~

自動車のゴム製品の代表格と言えばタイヤでしょう。
タイヤはゴム製品ではありますが、ビードワイヤと呼ばれる金属繊維が織り込まれていますので、可燃ゴミとして処分することはできません。
自然発火したり有害物質が揮発したりといった危険要素のある物ではありませんが、いかんせんスペースを取るので、速やかに処分したいものです。

処分方法としては大きく二つの選択肢があります。
一つは中古タイヤ屋さんに売ること、もう一つは廃タイヤ処理業者に引き取ってもらうことです。
タイヤ溝が残っていて摩耗状態も良く、ひび割れ等がない場合であれば中古品として買い取ってもらえるでしょう。
しかし、完全に使用不可能なタイヤや、あまりに古いタイヤなどは買い取ってもらえません。
そのような場合は廃タイヤ処理業者に処理してもらいます。

溝が無いので廃棄です

溝が無いので廃棄です

これなら何とか売れそう?!

これなら何とか売れそう?!

処理業者に直接依頼しなくても、タイヤ専門店やカー用品店などに依頼して処理費用を支払えば引き取ってくれますが、専門業者よりは高くつくでしょう。
タイヤ交換のついでに廃タイヤも処分してもらいたいといった時は、そのまま処分してもらった方が楽ですが、自分で持ち込むのであれば直接業者に持ち込む方が良さそうですね。

ところで、廃タイヤは最終的にどのように処理されるのでしょうか。
一例を紹介しますと、まずリユース(再使用)の可能なものは、中古品になったり、リトレッドタイヤ(トラック等に使用されている再生タイヤのこと)の原料になったりします。
リユースできないタイヤは金属部分のビードワイヤを抜き取った後、切断・破砕されて“チップ”や“カットタイヤ”になります。
これはサーマルリサイクルといって、燃料や原料としてリサイクルされます。

自治体によってはNGな場合もあるので注意が必要ですが、その他のゴム製品でワイパーゴム等などは可燃ゴミで処分できます。
廃タイヤのリサイクル方法がサーマルリサイクル、つまり燃料として使用することだったのを考えると、ゴム製品はよく燃えるものですね。
燃やすと有害物質を出すものもあるかもしれないので注意が必要ですが、そこまで神経質にならずに済みそうです。

~金属パーツ~

自動車は鉄の塊と言われるように、自動車には多くの金属部品が使用されています。
ボディーからエンジン、トランスミッション、ボルトナットに至るまで、主要なものはほとんどが金属です。
それだけに、メンテナンスをしていて金属パーツのゴミは出やすいものです。
人によっては、マフラーや足回り、エンジンといったものがごっそりガレージに放置されているなんて方もいらっしゃるかもしれません。
金属パーツもタイヤと同様、人体に悪影響を及ぼす物ではありませんが、置き場所に困ることが多いと思います。

エンジンブロック部の金属パーツ

エンジンブロック部の金属パーツ

ボルトやナット類の金属類

ボルトやナット類の金属類

ゴミになると邪魔なものに感じてしまいますが、金属はご存知の通り資源になります。
おそらく大きければ大きいほど、そして質がそろっていればいるほど価値が高くなるでしょうから、大柄なパーツはぜひ業者に買い取ってもらうと良いでしょう。
中古品として売れるのであれば、売ってしまうのが最善策です。
しかしながら、そもそも再使用できないパーツや、損傷していてどうしても売れないといったパーツもあることでしょう。
そのような場合は、ガソリンスタンドやカー用品店、または専門業者といった、引き取り口を探すことが必要です。
ボルトナットなどの汎用小物パーツに関しては、各自治体の指示に従う必要がありますが、資源ごみや、不燃ごみとして処分できる場合があります。

~樹脂パーツ~

樹脂パーツはダッシュボードなどの内装品、バンパーなどの外装品などに主に使用されています。
軽いので取り扱いにはあまり困らないですが、やはりスペースを取るものが多いので、いらないものは残しておきたくないですよね。

内・外装品といった樹脂パーツは、損傷等がなければ再使用できるものが多いですので、まずは中古品として売ることを考えるとよいでしょう。
どうしても売れないものは、行きつけのカーショップや専門業者に引き取ってもらうことになります。

ゴミとなった樹脂は、焼却処分されたり、廃プラスチックとしてリサイクルされたりします。
タイヤのところでも出てきましたが、燃料として熱エネルギーにかえるサーマルリサイクルはその一つです。
また、材料に戻したり化学原料に再生したりするリサイクル(マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル)もあります。

今挙げたのは、ゴム製品ならゴムだけ、金属パーツなら金属だけ、樹脂パーツなら樹脂だけといった、原料の種類が単一のものの処分方法ですが、実際にはゴム・金属・樹脂などが混ざった部品もゴミとして出てくると思います。

エンジンマウントの金属+ゴムパーツ

エンジンマウントの金属+ゴムパーツ

上記の画像は、金属とゴムが混ざった部品です。
この部品は、他の金属パーツと共に持ち込んだ金属スクラップ回収業者で、引き取ってもらえました。

このような部品は材質が均一でないため処理がしにくく、廃棄物処理の専門業者にも引き取ってもらえない場合があるかもしれません。
特に決まった回収先がないので、まずは相談してみることが必要です。
業者によっては、別の回収業者を紹介してくれるかもしれませんし、修理工場や行きつけのショップなら引き取ってくれるかもしれません。
状況に応じて対処していく必要があります。

<まとめ>

ここまで廃棄物の種類ごとに処分方法を紹介してきましたが、結局流れは同じです。 まずは不要になった部品が中古品として売ることができないかを考えましょう。
中古品はエネルギーとお金の節約になるからです。
売れないことが分かった場合やそもそも売れない物の場合は、引き取り先を探しましょう。
ガソリンスタンド(ピットを備えている店舗に限る)やカー用品店、修理工場やカーショップといった、処理業者との仲介となる施設に持って行って引き取ってもらうのがひとつの手です。
お世話になっているお店があれば、そこで引き取ってもらえると楽ですね。
ただし、行ったことのないお店を訪ねていきなり廃棄物の処分をお願いするのはリスクがあります。
突然ゴミをもらってほしいと言われて、いい気分はしないですからね。
このような場合、引き取りを拒否されたり、高額な処理費用を請求されたりする可能性があるので、できるだけコネのあるお店に相談するのが良いでしょう。
もう一つの手段は、専門業者を自分で探して直接持ち込んでしまう方法です。
なかなか勇気が要るかもしれませんが、その方が引き取ってもらえる可能性が高いです。
個人客の受け入れのある所を探しましょう。

<さいごに>

ホントのことを言えば、ゴミの処理や環境負荷を考えると、メンテナンス自体を業者にお願いするのが最善の方法です。
しかし、それでは満足できないという方もいらっしゃると思います。
私もそれではつまらないです。
自分で車の調子を見て、自分でメンテナンスを楽しみたいと思ってしまいます。
カーライフの楽しみ方は人それぞれですが、そういった楽しみ方は健全だと思います。
車好きだったら少なからず自分で車を弄りたくなるものですよね(笑)。
でも、肝に銘じて頂きたいのは、ゴミは自分で責任を持って処分しなければいけないということです。
自動車整備で出るゴミは有害なものが多く処分が厄介ですが、きちんと処理すれば立派な資源になります。
初めは面倒で億劫かもしれませんが、お世話になっているお店や専門業者に相談するなどして、自分だけのコネクションを見つけてみると良いと思います。
ゴミのこともちょっと頭の片隅に置いて、楽しいカーライフをお過ごしください。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

(執筆:名古屋大学体育会自動車部)

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