オフィシャルから見た大会 ARK RALLY洞爺

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オフィシャルから見た大会 ARK RALLY洞爺

二回目の投稿になります北大自動車部です。
僕たちは自分たちでモータースポーツをするだけでなく、部でモータースポーツの大会のお手伝いに行かせてもらっています。
今回はそのお手伝いの内容と説明をさせていただきたいと思います。

今回お手伝いに行ったのは、アーク・オートクラブ・オブ・スポーツ(TEAM ARK)が主催しているJAF全日本ラリー選手権 第5戦 2016 ARK ラリー洞爺 Supported by Sammy です。

洞爺湖周辺の林道を貸し切って行われています。

HQ(ヘッドクオーター:大会本部)前のSSの全貌

HQ(ヘッドクオーター:大会本部)前のSSの全貌

ここで、ラリーとは何か?について説明します。
ラリーとは、現在は区間内をある条件下で走るモータースポーツです。その起源は、騎士が領主の招集により城に集まってきたことにあります。
その種類として、
1:決められた区間をいかに早く走ってこられるかを競うSSラリー
2:区間内を正確なタイムで走ってくることを競う計算ラリー(アベレージラリー)
3:お題に答えながら早く走ってくるクイズラリー
4:お題の品を集めて走るスカベンジャーラリー
などがあります。
今回僕たちがお手伝いしたのは、SSラリーです。SSというのは、スペシャルステージの略で、SSのタイムが速い事が勝利の条件ですが、SSとSSの間を移動する、ロードセクションも減点対象になるのでフィニッシュラインを通過するまで気が抜けない競技です。

代表的な車両区分として、
RR車両…FIAにグループRとして公認登録された車両で、道路運送車両の保安基準に適合し、JAF登録のある車両。
RN車両…FIAにグループNとして公認登録された車両で、道路運送車両の保安基準に適合し、JAF登録のある車両。
RJ車両…JAF登録車両で、道路運送車両の保安基準に適合し、JAF登録のある車両。
RPN車両…JAF登録車両の道路運送車両の保安基準に適合し、かつメーカーラインオフ時の諸元が変更されていないもの(車検証の型式指定番号欄に型式番号が記載されているもの。また、JAF国内競技車両規則に基づき、ロールバー取り付けによる乗車定員変更をおこなった車両及びJAF国内競技車両規則第2条2による車両は除く)で、JAF登録のある車両。参加者は、車両の主要諸元を説明するために、当該のパンフレットやカタログを常に携帯する義務がある。
RF車両…道路運送車両の保安基準に適合し、JAF登録のある車両。参加者は、車両の主要諸元を説明するために、当該のパンフレットやカタログを常に携帯する義務がある。
AE車両…電気モーター、または電気モーターとエンジンを併用して動力とする車両で、道路運送車両の保安基準に適合し、かつメーカーラインオフ時の諸元が変更されていないものを有し、運行の用に供にすることができる車両。参加者は、車両の主要諸元を説明するために、当該のパンフレットやカタログを常に携帯する義務がある。
F車両…道路運送車両の保安基準に適合し、JAF国内競技車両規則第一条に従った車両番号標を有し、ラリー競技開催規定付則第1種アベレージラリー開催規定に従った競技及びクローズド競技のみに参加が許される車両。
があります。(JAF国内競技車両規則 2016年版より)

危険を招くことがありますので、最低限の装備として、6点以上のロールバー+サイドバー、4点式以上のベルト、消火器、救急セット、SOS/OK看板、ヘルメットが必要です。これを装備すれば、楽しく競技することができます。

ラリーは決められた時刻内で競技が進められ、一日の流れはアイテナリーと呼ばれるラリー行程表に記されています。これに従って競技が行われ、選手はその指定時刻にスタートし、ゴール後TC(タイムコントロール)で指定された次の目的地への到着指定時刻(ターゲットタイム)を目指して移動します。競技ラリーはオフィシャルと競技者が安全面に配慮されたルールに従っていきます。コ・ドライバーと呼ばれるナビゲーター役の競技者は、助手席からヘルメットに内蔵されたインカムを使用してドライバーがちゃんと目的地に着くように、大会受付で貰うSSとSS及び大会に関わる目的地への行き方が示されたロードブックに従って、ドライバーを誘導していきます。SS区間内では、自作のペースノートでドライバーを正確にゴールへ導きます。

次に、ラリー会場及びオフィシャルの仕事について説明します。

◇サービスパーク
ここは競技車の整備(サービス)を行う場所で、各チームや個人団体で陣取って整備が行われます。選手の待機スペースでもあり、また出店や物品販売ブースなどもあり、自由に見て回ることができます。オフィシャルは、競技者は決められた時刻にサービスパークに入り、決められた時刻に出ないといけないので、サービスパークにIn/Outする車のタイム計測とタイムカード記入及び周囲の安全保護に努めます。また、競技車の車検も行います。

サービスパークの様子:画面右の赤い丸がTCです

サービスパークの様子:画面右の赤い丸がTCです

◇パルクフェルメ
競技車の待機スペースです。ここに車を入れている時間は誰も車に触れることも、パルクフェルメ内に入ることもできません。
オフィシャルはここでのタイム計測とタイムカード記入、安全保護及び侵入者を防ぐことに努めています。

◇HQ
ラリーを運営する本部、事務局があります。ここにラリーの詳しい日程やSS毎の結果、変更点などが張り出される公式掲示板があります。コ・ドライバーはこの掲示板をしっかり見て把握しなければなりません。
オフィシャルは、公式掲示板に掲示物を貼ったり、会場の設営/撤去したり、HQ周辺及びSSを行っている各山と交信を行い、ラリーが円滑に進むように努めています。

その他の主なオフィシャルの紹介と仕事内容を説明します。

◇コースクロージャー
SS区間内は競技車が走っているので、SSの入り口/出口を他の車や人の侵入から防ぐことを行っています。また同時に林道の管理も行っています。

◇SOSトラッキング
SS区間の競技車の通過確認及び報告をSSのスタートやゴール、ラジオポイントで行っています。

◇ポストマーシャル
TC、スタート、ゴールで車両を誘導したり、タイムを計測したり、タイムカードへの時刻の記入及び報告を行っています。

◇セーフティマーシャル
レスキュー経験者で、車両が炎上した際の消火活動、クラッシュした車両から選手の救助活動を行っています(サービスパーク内の安全管理はサービスセーフティと言う)。

◇メディカルマーシャル
FIV車で医療的な救急活動を行っています。SS区間だけでなく、サービスパーク、HQ周辺でも活躍しています。

◇スペクテータマーシャル
SS区間内では観戦エリア(メディアポイント)が設けられており、ここでの安全管理に努めています。

ラリー会場はかなり広い範囲を使用しているので、HQの指令本部と、SSのある山を担当しているグループの代表者(通称:山長)が仕切って大会を運営しています。

駆抜けるラリーカーを真近で観られるのはオフィシャル特権

駆抜けるラリーカーを真近で観られるのはオフィシャル特権

それでは、ラリーの一日と、オフィシャルが主に一日どんなことをしているのかを見てみましょう。
<ラリー参加者の一日(7月3日(日)のみ)>
ラリーHQ開設 4:30~
公式掲示板公開 4:30~
(前日リタイアした車両の)リスタート車両検査 4:30~
サービスIN(一台目) 5:03~
サービスOUT(一台目) 5:23
デイ2スタート 5:30~
(SS9、SS10、SS11)
リグループ入場 8:09~
リグループ退場 8:19
(SS12)
リグループ入場 8:42~
リグループ退場 10:36
(SS13、SS14、SS15)
サービスIN 12:18~
サービスOUT 12:28
パルクフェルメ入場 12:33
セレモニアルフィニッシュ 12:35
暫定結果発表 14:00
表彰式 14:30

<オフィシャルの一日(7月3日(日)のみ)>
起床 4:00
現地集合 4:30(担当部署による)
リスタート車両検査 4:30~
(車検の間にコース設営、整備)
サービスINのため、車両誘導、安全管理、TCでタイム記入及び計測、報告 5:03~
(サービス中もエリア内の安全管理)
サービスOUTのため、車両誘導、安全管理TCでタイム記入及び計測、報告 5:23~
SS9、SS10、SS11でスタート、ラジオポイント、ゴールでトラッキング及びタイム記入 6:18~
リグループINのため、車両誘導、安全管理、TCでタイム記入及び計測、報告 8:09~
リグループOUTのため、車両誘導、安全管理、TCでタイム記入及び計測、報告 8:19~
SS12でスタート、ラジオポイント、ゴールでトラッキング及びタイム記入 8:29~
リグループINのため、車両誘導、安全管理、TCでタイム記入及び計測、報告 8:42~
リグループOUTのため、車両誘導、安全管理、TCでタイム記入及び計測、報告 10:36~
SS13、SS14、SS15でスタート、ラジオポイント、ゴールでトラッキング及びタイム記入 6:18~
サービスINのため、車両誘導、安全管理、TCでタイム記入及び計測、報告 12:18~
サービスOUTのため、車両誘導、安全管理、TCでタイム記入及び計測、報告 12:28~
パルクフェルメ入場のため、車両誘導、安全管理、TCでタイム記入及び計測、報告 12:33~
結果の集計及びリザルト掲示 ~14:00
表彰式の準備 ~14:30
撤収 14:30~

上記した以外にも、山では空いた時間に次のSSに向けて安全管理や整備、報告を行っています。大会を円滑に運営するには、これらが滞りなくテキパキ出来る事が求められます。

今回のラリーで僕ら北大自動車部は主にSOSトラッキングとポストマーシャル、そしてSSをまるごと担当しました。
具体的にどんなことをしたか聞いてみました。
◇LAVENDER LONGのSOSトラッキング(ゴール)の話
Q.どんな仕事をしているのですか?
スタートで「○時○分○号車通過」、ラジオ1で「○号車通過」、・・・・ストップで「○号車通過」と、随時どの車両が通過してどの車両が通過していないかを報告する仕事です。ラジオは5㎞毎に設置されていて、どこでどの車両にトラブルがあったかを知ることができます。
Q.感想をどうぞ。
いつどの車両がどこを通過しているのかがわかって、実況しているような感覚で仕事ができるので、臨場感溢れてとても楽しい仕事場です。

0カー(先行車)、SSの最終安全を確認走行する

0カー(先行車)、SSの最終安全を確認走行する

◇VOLCANOのストップの話
Qどんな仕事をしているのですか?
フライングフィニッシュからの光電管のタイムデータを無線で聞き、コ・ドライバーからタイムカードを受け取って、SSのタイムを記入する仕事です。
Q感想をどうぞ。
SS中ずっと雨で、タイムカードが濡れないように、一人が傘役、もう一人が記入役で難をしのぎました。またタイムカードへの記入は重要な仕事なので、フライングフィニッシュからの連絡と記入に集中しすぎて、ラリーカーが走っているところをあまり見られなくて残念なところもありましたが、選手とはなす機会もあって楽しかったです。

◇BARONのSSスタートのラジオの話
Q.仕事をするうえで気を付けたことはありますか?
コースアウトなどで無線の電波が使われている場合があるので、時間の情報が回ってこないことがあります。それに備えて毎分出発タイムのメモを取っておくことが大事ですね。あと、タイヤが巻き上げる砂利が飛んでくるので、段ボール等をもっていたほうがいいです(笑)。

このように、オフィシャルはしっかり仕事をするのはもちろんですが、なによりラリーを間近で見られて、またギャラリーとは違う視点からラリーを楽しむことができます。

オフシャルが使用する無線機

オフィシャルが使用する無線機

最後に、オフィシャルの力なしでは大会を運営することは難しいです。僕たち自動車部はモータースポーツ関係者からお話があってオフィシャルに参加していますが、一般の方でも、モータースポーツに興味があってオフィシャルで大会に参加したいと思っているのでしたら、主催者に連絡を取ってみたらいいでしょう。JAFのライセンスはいりません。また必須では無いのですが、危険物取扱資格や救急救命技術を持っている、レスキュー経験があるととても歓迎されます。オフィシャルから大会を見てみる事で、更なる興味をかきたててくれるでしょう。ぜひ参加してみてください。

(北海道大学体育会 自動車部:執筆)

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