三菱自動車の燃費試験不正行為が発覚!私たちに影響はあるの?

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三菱自動車の燃費試験不正行為が発覚!私たちに影響はあるの?

2015年9月のフォルクスワーゲンによる排気ガスの問題に続き2016年4月、今度は三菱自動車による燃費試験の不正行為の問題が世間を騒がせています。ekワゴン、ekスペースのオーナーに、三菱車のファン、そして三菱自動車工業が製造していた日産車のデイズ、デイズルークスのユーザーからしたら寝耳に水…といったところですよね。燃費データ―不正行為された車種の広がりや、日産自動車による資本提携など、日本の自動車メーカー再編につながって行くのでしょう。

スリーダイヤモンド:三菱エンブレム

スリーダイヤモンド:三菱エンブレム

2000億円で三菱自動車を傘下に置く日産

2000億円で三菱自動車を傘下に置く日産

ここでは、不正行為にスポットを当てるのではなく、燃費というものについて詳しく見ていきます。また、私たちにどのような影響があるのかといった観点も含めて、この問題をチェックしてみたいと思います。

○燃費が良い、悪いとはどういうこと?

「うちの車、燃費悪くてさ〜…」なんて会話を耳にしたことありませんか?燃費が悪い=ガソリン代が多くかかるというのが一つの問題になるのですが、燃費とは、ガソリン1リットル当たりの走行距離を計算したものを言います。正確には”燃料消費率”と言われるもので、近年のエコブームもあり、この数値を気にする人が多くなりました。

例えば、1リットルのガソリンで30km走る車と、20km走る車があり、両方が600km走行したとすると、10リットルのガソリン消費量の違いがあります。レギュラーガソリンが120円くらいだったとすると、10リットルの違いによって1200円の燃料費の差が出る計算に…。これが数万キロになったら…?

給油中のガソリン

給油中のガソリン

燃費が良い、悪いはエンジン性能の差

燃費が良い、悪いはエンジン性能の差

この2台の車を比べると、1リットルで30km走る車の方が「燃費が良い」、そして、20km走る車の方が「燃費が悪い」ということになります。1リットルあたり何キロ走ることが可能なのかを表すので、【 走行した距離 ÷ 使用した燃料の量 = km/L 】と、なります。この場合の燃費が良い方の車は30km/Lと表記され、燃費の悪い方の車は20km/Lとなるわけです。

また、燃費が良い車というのはガソリンをさほど使わずに走る車ということになり、排気ガスの排出量が少ないので、環境にもやさしいのが特徴です。環境にやさしい車は、税金面で優遇されることがあるといった特典があることも!
しかし、この燃費…同じ車両に乗っていても、個人で大きな差があります。これはどうしてなのでしょうか。

○実際の燃費はどう測っているの?

新車のカタログや広告には、燃費が必ずと言ってもいいほど掲載されています。これは、いかにその車がエコカーになっていて、いかに燃料のコストパフォーマンスがいいのかを訴えるためでしょう。しかし、この燃費の計算は、どの車も同じ条件で公平な審査を受けなければなりません。それが審査機関の「独立行政法人 交通安全環境研究所」です。

そこでは、国土交通省が定めた検査方法で燃費の計算が行われ、その値がカタログに掲載されます。当然、その公の値は私たちユーザーの目に触れることとなり、購入基準のひとつになるのですが…。今回、三菱自動車ではこの値が改ざんされ、実際の数値よりも燃費が良いということで申請されていたのです。

本来の数値の計算方法には、1991年から使われている10・15(じゅうじゅうご)モードと、2011年4月から使われているJC08(じぇいしーぜろはち)モードがあります。2013年3月以降は、このJC08モードによる計測値が公の燃費の値ということになり、今日のカタログには掲載されているのです。

10・15もJC08も私たちの走行パターンに近いモードで計算されているのが特徴です。エンジンを温めてから走り出すということが少なくなったこともあり、エンジン冷却時の測定など、いくつかの条件が変更になりました。そして、その方法はどのメーカーも均一の条件となります。

測定とはいっても、どこかの公道を走っているわけではなく、シャシダイナモメーターと呼ばれる機械に車両を乗せ、ローラーの上で計測されています。速度の変化をつけて、すべの車を同じ条件で走らせて、残った燃料から燃費を計算するという方法が取られています。

燃費データー不正があった、ekスペース

燃費データー不正があった、ekスペース

ekスペースのエンジンルーム

ekスペースのエンジンルーム

○実際の燃費とカタログの燃費は違うことも多い!?

では、実際にそこで掲載されている燃費の数字通り車が走るかというと、そうとは限りません。燃費として実際に出された数値は、シャシダイナモメーター上での環境による計算結果であり、運転者の運転方法やエアコンの有無など、さまざまな条件が重なります。

上り坂に差し掛かればパワーが必要になりますし、下り坂が多ければ、アクセルもふかさなくなるでしょう。また、渋滞にはまる時間が長くなってしまったら、その分燃費は悪くなります。あくまで現行のJC08モードによる走行と同じ状態を再現しないと、燃費は同等のものが出ないというのが現状です。

具体的な数値は車両や走行状態によって大きく異なりますが、10〜30パーセント程度の値の差があると言われています。中には、掲載された燃費と同じ、あるいはそれよりも良くなるパターンもあるかもしれません。
あくまで、国土交通省が定める形で走行した際の計測値ということで、実際にその値が保障されているわけではないということを覚えておきましょう。

○なるべくならば燃費を良くして走りたいと思いませんか?

その車両のスペック云々はあるにしても、できることであれば、その車が持つ性能を生かし、なるべくエコに走りたいと思う人は多いでしょう。ガソリン1リットルに対して1kmでも走行距離が延びれば、それだけガソリン代の節約となり、お財布にやさしくなります。では、そのために私たちでもできることはないのでしょうか?

(1)タイヤの空気圧に要注意
エンジンの性能とはあまり関係がないように見えるタイヤの空気圧ですが、空気圧が低い状態で走っていると、2〜5パーセント程度の燃費の差が出ると言われています。ここでいう空気圧の高低とは、車両ごとに定められている値を標準と考えたときから見て、極端に少ない場合のことです。
かといって、極端に数値より高いとグリップ性能が落ちてしまい危険な状態になります。あくまでもメーカーの定めるタイヤサイズで、決められた空気圧を守るようにしましょう。

(2)アクセルのふかしすぎに注意
特に注意したいのが、始動時のアクセルについてです。どれだけ急いでいるのか知りませんが、異常なほど急加速をして走っている車を見かけますが、あれは燃費が悪くなる原因になります。今は軽自動車も、軽くアクセルを踏むだけでしっかりと加速してくれるものが多いので、焦らず少しずつ加速していきましょう。

(3)エンジンオイルの汚れも燃費を悪くする原因です
エンジンの中に入っているエンジンオイルには、さまざまな役割があり、長く走っていると、どうしても汚れてしまいます。このオイルが汚れて性能が低下してくると、その分エンジンにも負担がかかり、燃費が悪くなる原因となりますので注意が必要です。
オイルは定期的にチェックを行い、汚れてきたら交換することを忘れないようにしましょう。

この他、荷物を載せすぎないようにする、エアコンを不要な時にかけっぱなしにしないなど、さまざまな物がありますが、ちょっとした工夫で燃費が改善することがあります。

○燃費試験の不正行為は、エコカー減税に大きな影響を及ぼすかも…

ここまで見てきたところで、燃費が良いとお財布にやさしく、環境にもやさしい、そして、燃費は自分次第である程度の改善が可能だということまで分かりました。

では、この燃費試験の不正行為というのは、その他にどのような影響があるのか…それは、エコカー減税に対する影響が一番問題になるのではないでしょうか。実は、問題の4車種に対して、三菱はユーザーに対して、燃費の差による差額のガソリン代を支払うことになるとされていますが、それ以外にも税金面での問題が浮上しています。

エコカー減税とは、購入時に必要となる自動車取得税、そして車検時に支払うことになる自動車重量税の減免のことです。これは燃費、そして排ガスの性能に合わせて本来支払うべき税金を減額、あるいは免除となるもので、環境保全の目的のほか、オーナーの負担減にもつながります。
具体的(2015年4月からの新基準)には、以下の通りとなります。

(1)自動車取得税
・電気自動車及び2020年度燃費基準+20%達成車については非課税
・2020年度燃費基準+10%達成車は80%減税
・2020年度燃費基準達成車は60%減税
・2015年度燃費基準+20%および10%達成車は40%減税
・2015年度燃費基準+5%達成車は20%減税

(2)自動車重量税(正確には2015年5月より運用開始)
・電気自動車及び2020年度燃費基準+20%達成車については非課税
・2020年度燃費基準+10%達成車は75%減税
・2020年度燃費基準達成車は50%減税
・2015年度燃費基準+20%、+10%、+5%達成車は20%減税

(3)軽自動車税
・電気自動車及び2020年度燃費基準+20%達成車については50%減税
・2020年度燃費基準+10%達成車および基準達成車は25%減税

更に、これに加えて全車両に「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」という条件が付きます。

このように、基準は細かく、そして2020年度…つまり平成32年度まで先を見据えた非常に厳しい数値となっています。
今回の問題点を踏まえ、実際の燃費の値が異なってくるとすると、この燃費基準から漏れてしまう可能性が出てくるのです。燃費基準から漏れるということは、その分課税される金額が増え、税金を減らす目的で購入した人からしたら、とんでもない話になります。
三菱自動車は、この部分についても補てんを行うことになりそうですが、今までの差額分も含め、相当な金額になることが予想されますね…。

ekスペースの車室

ekスペースの車室

ekの由来は、“イイ軽”だったのに…

ekの由来は、“イイ軽”だったのに…

○燃費がすべてではありませんが…(おわりに)

今回の三菱自動車における燃費試験の不正行為。国が出している指示を遵守しなかったことは大きな問題であり、決して許されることではありません。顧客の信頼も、そして世界に輸出、販売している三菱車に対しても厳しい目が向けられることになるでしょう。

実際に、アメリカでは三菱車の再検査を進めることとなり、最悪の場合は多額の制裁金が発生する可能性も出てきています。また、日本国内でも、未販売分に対する型式認定の取り消しが検討される(すでに販売済みの車両は除く)など、その大きな影響は計り知れません。

また、厳しい批判は販売台数に直結するので、新車販売台数の落込みや、既に市場に存在している中古車価格も下落します。既に中古車の流通市場では数十パーセントの下落も確認されていますので、当面は安値での売買が予想されます。

燃費がすべてではありませんが、今後、どんなに素晴らしいものを作ったとしても、「どうせ日本の車だから…」と言われてしまったら元も子もありません。コンプライアンスはもちろんのことですが、これを機にもう一度気を引き締め、世界に誇れる日本の自動車作りを進めていただきたいものです。

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