自動車の防犯対策 ~所有者にできること~

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自動車の防犯対策 ~所有者にできること~

こんにちは。
岐阜大学自動車部です。
今回は自動車の防犯対策についての話です。
廃車ドットコムの中の人執筆コラム「自動車のイタズラや窃盗にご用心!防犯対策と注意事項を知っておこう!」https://www.hai-sya.com/column/security.htmlの内容を別の観点からも話を進めていこうと思います

図1 鍵の種類の比較

図1 鍵の種類の比較

様々なタイプの鍵

様々なタイプの鍵

一台数十万から数百万とする自動車が何台も街中を走っている今日では、自動車盗難や車上荒らしといった犯罪が多発しています。
自動車盗難や車上荒らしの件数をゼロにすることは、現状では厳しいことです。
しかし所有者の心がけや最小限の対策だけでもこういった犯罪による被害を減らせるのです。
確かに防犯技術は発達してきていますが、窃盗団それに勝る方法で盗難を繰り返しているイタチごっこになっているのが現状です。
自動車のキーはもともと
「片山」(キーの片側にしか鍵山がないもの)
であったが盗難が増加したので、よりピッキング(こじ開け)が難しい、
「両山」(キーの両側に鍵山があるもの)に、
更にピッキングがより難しい
「内山」(キーの内側に鍵山があるもの)
へと、変化してきたものであった。
物理的な鍵ではこれ以上のセキュリティは難しいので電子的なセキュリティも取り入れられるようになりました。

図2 イモビライザー対応のキー

図2 イモビライザー対応のキー

*イモビライザー
自動車の防犯対策と聞いて一番目に思い浮かぶのはイモビライザーでしょう。
イモビライザーとは、「自動車側のパスワード」と「鍵(キー)側のパスワード」が一致しないとエンジンが始動しないシステムのことです。

しかし、窃盗団の間では「イモビカッター」というイモビライザーを無効にしたり、別のキーを登録したりする自動車のキーの修理用の道具が出回っており、盗難防止に効果はあるもののイモビライザーだけを信用するのには不安があります。
また、後付けのイモビライザーは窃盗団には簡単に取り外すことも可能なので、こちらもイモビライザーだけを信用するのには不安があります。

自動車本体のキー以外にも、自動車や自動車部品を物理的に固定する装置も販売されています。

*ハンドルロック
ハンドルロックとはその名の通り、ハンドルを回らなくする装置のことです。
ハンドルロックには主に2種類あります。
1つはハンドルを回らなくするために棒状のものをハンドルにつけ、鍵で固定する後付けのタイプです。
ハンドルロックをつけると、ハンドルを回した時、ハンドルロックがドアや内装部品に当たり、ハンドルが回せなくなります。
これはキーが自動車本体のキーと別であり、外から見ても目立つので効果は大きそうですが、少し時間をかければハンドルロック自体を曲げて外すことも可能であり、衝突時の乗員保護のためにハンドルは曲がりやすく作られているので、ハンドルを曲げることによりハンドルロックを外すことも可能です。

もう1つはキーをOFFにし、ハンドルを回すとハンドルが回らなくなる内蔵タイプです。
こちらは自動車本体のキーがハンドルロックのキーになっています。
しかしキーが自動車本体のキーと一緒なので自動車本体のキーを破ることができれば解除可能です。
けん引による盗難には効果がありますが、エンジンをかけることができてしまえば効果がありません。

*タイヤロック
自転車やバイクと同様にタイヤにロックをつけることで盗難を防ごうという装置です。
しかし、タイヤ自体を交換してしまえば全く意味がなく、タイヤロックがかかったままでも状況によっては強引に動かすこともできてしまいます。
タイヤ自体を交換されてしまうことを防ぐために後述のホイールロックと併用することが勧められています。

ホイールの右上のナット部分

ホイールの右上のナット部分

赤い丸のナットは、他のとは形状が違う!

赤い丸のナットは、他のとは形状が違う!

*ホイールロック
ホイール盗難防止のためにホイールを特別な鍵(アダプター)を使わないと外せなくする装置です。
出先でパンクした時にタイヤ交換をするときのために車の中にホイールの鍵を載せていることも多いので、ホイール盗難にはある程度の効果がありますが、ホイールの鍵が見つかってしまえば先述のタイヤロックをかけていても自動車盗難にはあまり効果がありません。

*ナンバープレートロック
ナンバープレートの盗難を防ぐためのボルトです。
こちらもナンバープレートの盗難にはある程度の効果はありますが、あくまでただのボルトなのでボルトの頭に細工すれば外すことも不可能ではありません。

ナンバープレートロックのボルト

ナンバープレートロックのボルト

ロックボルト外す、特殊工具

ロックボルト外す、特殊工具

*飛散防止フィルム
自動車の窓ガラスを割ることによる車内への侵入を防ぐために、窓ガラスに貼るフィルムです。
車上荒らしの被害は抑制できますが、フロントガラス以外の全てのガラスに貼ると費用もそれなりにかかってしまいます。

これだけの対策をしても完全な自動車の防犯対策は難しいです。
ではどうすればいいのでしょうか?

ハード面の対策が厳しければソフト面の対策を施せばいいのです。
具体的には以下の点が挙げられると思います。

1:気の緩んだ隙を作らない
2:犯罪を起こしにくい環境を選ぶ
3:防犯意識をアピールする
4:些細な異常を感知する
5:愛車の特徴を知る
6:いざという時に備える

1:気の緩んだ隙を作らない
特に車上荒らしに効果があることです。
まず、当たり前のことでもありますが、「車内にバッグを残さない」こと。
車を離れる時には、「鍵をかける」ことです。

あなたはこれらのことを短い時間でもしていますか?
駐車場でこれらの隙を狙って待ち構えている人もいるかもしれません。

さらに、自分では気づかない意外な隙もあるのです。
例えば、信号待ちの時に助手席のドアを開けられ、助手席に置いていたバッグを奪われるケースや、 離れた場所から電波キーで解錠した際に待ち伏せされていてドアを開けられ、車内の荷物を奪われるケースなどです。
どちらも走行中にドアロックをしていれば、車の周りを確認してからドアロックを解除していれば防げた被害です。

こんなに単純なことなのにできていないことはありませんか?
一度自分の行動を振り返ってみてください。

2:犯罪を起こしにくい環境を選ぶ
車上荒らしにも自動車盗難にも効果があることです。
わざわざ人に見られている中で、車上荒らしをする人はいると思いますか?

つまり人目につきやすいようにすれば車上荒らしや、盗難の被害に遭うリスクを減らすことができるのです。
「明るい場所に駐車する」「人通りが多い駐車場を選ぶ」など駐車場を選ぶときの基準にするのもひとつの方法です。

図3 センサーライト

図3 センサーライト

3:防犯意識をアピールする
2の、“犯罪を起こしにくい環境を選ぶ”と重なってくる部分はありますが、犯罪を起こしにくい環境であることを作り、アピールするということです。

例えば自宅の駐車場に「センサーライト」や「防犯カメラ」を設置し、人が近づくと明るく照らされるようにする、自宅駐車場に門を設置し門に鍵をかけるなど「防犯意識をアピール」することで無防備であるように見えるよりは狙われにくくなります。
ここで先述のハンドルロックをかけるなど、目立つ防犯対策にもある程度の効果があります。 また「怪しい人を見かけたら挨拶をすること」も見ていることをアピールするという点で、大きな意味があります。

4:些細な異常を感知する
これは自動車盗難をする前に窃盗団は準備をしているのです。
例えば不審な人物を見かけるようになった、不審な張り紙がされているなどです。

最近多い例は
「この車、買い取らせてください。」
という張り紙を窃盗団が下見の時に車に置いていき、しばらく経っても張り紙がそのままあった場合、盗難したとしても所有者がすぐには気づかないと判断され、盗難に遭うというケースです。

所有者が張り紙を見つけ、すぐに処分していれば所有者はその車をよく見ており、盗難してもすぐに気づかれやすく、ヤードに持ち込まれ解体や輸出、または車台番号のすり替え等の鈑金作業をする前に、捕まることが窃盗団にも想像できるので狙われにくくなります。

イモビライザーの普及で最近は減ってきているものの、トランクのキーシリンダーを盗み、キーシリンダーから合鍵を作り、のちに自動車本体を盗難するといったケースも古い車だと現在でもあります。
キーシリンダーがなくなっていることに気づいたなら、何らかの対策を取れたかもしれません。

5:愛車の特徴を知る
愛車の特徴を知るといっても何を言っているのか分からないかと思いますが、要は被害に遭いやすいかを知るということです。

特に車上荒らしの場合は窓ガラスを割って侵入するケースが多いです。
割られる窓ガラスはだいたい決まっています。
それは一番小さな窓です。
窓が小さければ小さいほど割ったときの音は小さくなるので犯人は小さな窓を選びます。
小さな窓とは具体的には、三角窓や最近増えている太めのAピラーに内蔵されている細長いタイプの窓です。
もし自分の愛車にそのような窓があるなら車上荒らしに遭いやすいので前述の対策を講じ、十分注意する必要があるとわかります。
一番小さな窓だけに飛散防止フィルムを貼るだけでも効果はあるでしょう。
また、自動車盗難件数ランキングなどで自分の車が盗難に遭いやすいのかどうかを調べることもできるでしょう。
特に盗難被害の多いのは「プリウス」や「ハイエース」「中型トラック」等である事を知っておく事です。

6:いざという時に備える
もし、前述の対策をしても愛車を盗難されてしまったときのために車台番号を控える、車両保険に加入するなどの対策ができるのではないかと思います。

車台番号を控えることはオークションなどや、不法ヤード解体され海上コンテナーにて輸出される時の通関検査などで、もし自分で盗難された愛車を発見した際に確認することができるというメリットがあります。

車台番号は車検証に記載されていますし、実際にボンネットを開けて確認することもできます。

大半の国産車の場合、車台番号はボンネットを開けて一番奥、エンジンの後ろあたりの骨格部分に刻まれています。
また、エンジンルーム内にコーションプレートという車台番号に加え、自動車の型式やボディーカラーなどが印字されたプレートがあります。
コーションプレートで車台番号を確認することもできますが、盗難車が見つかった時にはリベットで固定されているだけのコーションプレートではなく、骨格に刻み込まれた車台番号で所有者を割り出すそうです。

図4 車台番号の例

図4 車台番号の例

車両保険を付けると保険料は上がってしまいますが、いざという時には役に立ちます。
また保険料は一律ではなく、事故や盗難の数をもとにして決められているので保険料も盗難件数の参考にもなります。

このようにあまり費用をかけなくても今ある防犯装置をうまく活用することだけで被害を減らすことはできます。
費用がかかる防犯装置よりも【簡単な所有者の心がけ】の方が防犯には効果があるのではないでしょうか。

大切な愛車の防犯対策をぜひ考えてみてください。

(執筆:岐阜大学自動車部)

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