廃車にした場合、1台につきリサイクル率はどのくらいになるのでしょうか?
自動車リサイクル法の準拠では、95%と言われています。1980年~90年代には、60%~70%強だと言われていたので驚異的なリサイクル率だと言えます。
自動車リサイクル法が施行されて、リサイクル業者間では競争が激化した反面、今まで自動車リサイクルに目も向けなかった自動車メーカーと我々自動車リサイクラーが近づき、互いに情報交換する事で、自動車メーカーに法によって課せられたリサイクル率を大きく上回る事になりました。また、自動車メーカー各社もリサイクル率を競いあうので新しい技術が生まれてきます。今までは自動車リサイクラー達と、交わる事などなかった自動車製造メーカーをつなげる事が可能になったのです。
たとえば、リサイクラーからの要望で、車両から部品を容易に取りはずせる解体性の追求や、外した部品を素材別にできる分離性。またその使用素材が何で作られたを判別する為の識別性や、識別された素材がリサイクル可能かどうか判別できる再利用性の可能性を自動車製造メーカーと共に考えています。
そして、素材として利用するマテリアルリサイクルと、熱エネルギーとして利用するサーマルリサイクルを突き詰めて実施して行くことで、将来的には100%のリサイクルを達成したいですね。